須坂ニュース

2011-01-01 07:00 am by 須坂新聞

　高山村は基幹産業の農業で、作物別の農地の団地化を検討する動きが進んでいる。農薬のドリフト（飛散）対策や効率化による生産性向上などのためで、昨年設けられた村農業生産基盤等整備構想策定委員会などで話し合われている。一筋なわではいかない長期的な問題だが、耕作放棄地の再生や今後の農業振興などを見据えながら、各種団体や関係者がいかに合意形成を図り実現させるか。
　自然公園法改正後の見直しにより、新たに松川渓谷や笠岳が特別地域に指定された。NPO法人「日本で最も美しい村」連合にも加盟し、さらなる環境保全や自然を生かした村づくりを進める。住民も沿道の花壇整備や桜の保護などを通して意識が高まりつつある。
　老朽化した村公民館や入場者が減少している歴史民俗資料館、一茶館などの文化施設については図書館（室）も含めて、村文化振興懇談会で在り方を協議している。
　ワインブドウの産地化は昨年、村内の生産者らが出荷組合を設立した。次の段階としてワイナリー（醸造施設）をどうするか。山田温泉に設けた村営施設「信州高山アンチエイジングの里スパ・ワインセンター」を生かした観光や産業振興もこれからだ。

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