【須高3市町村の平成23年「課題」】小布施町

2011-01-01 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 新年度は小布施町の今後10年の将来ビジョンを示した第5次総合計画の実施初年度。
 市村町長は目標とする人口(現在11,400人余)について「大きな希望は13,000人。それだけのインフラは整っている。ただ、今は日本全体が人口減少の状況。毎年50人から100人の人口増を目標に取り組みたい」と示す。
 小布施のまちづくりの原点は40年前の人口問題にあり、当時は宅地造成で子育て世代を呼び入れたという。
 今回はソフト施策で子育てや教育環境を整え、町の魅力を高めて子育て世代らの移住を促す考え。重点施策の一つが小中一貫教育。「東京都三鷹市のように小中学校を一つの学園と考えてカリキュラムを組めるか検討している」と明かす。
 といっても町内に若い世代の働く場がないと、新しい住民は増えない。農業や農産物加工を中心とした地場産業の活性化は必要だし、企業誘致などの雇用対策も求められる。
 町は昨年、1,500万円を掛けて用地造成を行い、雁田山ふもとに民間のスノーボードジャンプ施設を誘致。ことし春は中町の第2町並み修景事業でかやぶき屋根の古民家に伊那食品工業が店舗を出店。平成24年春はツルヤがフローラルガーデン周辺に出店予定。企業進出が町にどんな効果を生むのか、議論を尽くす姿勢は必要。
 ことしは4年に1度の町議会議員の改選期でもある。地方分権や地域主権という考えが芽ばえつつある中、町議会もかつてないほど議会力の発揮が求められている。
 手始めは現議会で研究している議会基本条例の制定ではないか。議会の役割を自分たちで定めることで自治意識が飛躍的に高まる。

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