【須坂小】聖徳太子絵伝で授業

2010-12-12 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂市太子町古文書の会(岩崎忠三会長)は先ごろ、須坂小学校へ出向いて4年生37人に聖徳太子絵伝(市指定有形文化財、6幅)を紹介した。絵伝は毎年3月21日と22日の太子祭(太子堂と公会堂)で公開されるが、県元気づくり支援金の助成を受けて複製ができたことから、初の出前講座で社会科の授業に展覧された。岩崎会長は「絵伝やお堂には仕事に命をかけた昔の人の姿が刻まれている」と説明した。
 太子堂(市指定有形文化財)は、江戸時代後期の天保3(1832)年ごろ再建され、40年後の明治6(1873)年から廃堂となっていた。住民の熱意で明治13(1880)年に再興が許され、その後太子祭が再び開かれ、新たに約5,000人の寄付により明治16(1883)年に絵伝が完成した。
 作者は牧方丘(文政年間―明治37年、須坂市中島町出身)。聖徳太子の一生を86画面、90場面にわたって丁寧に描いている。
 岩崎会長や武田包修さん、古平政義さんの話を聞いた竹組の男子は「初めて見た。細かな部分も上手に描いてあった」。松組の女子は「顔の表情が一人ひとり違って、影にも色がつけてあった。何人もの話が聞ける聖徳太子がどういう人か興味が持てた」と取材に答えた。
 同会は今年3月の太子祭で初めて絵解きを行った。7月には富山県南砺市の寺で絵解きを聞いて研さんを積んでいる。

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