【須坂市議会】基本構想審査 特別委で可決

2010-12-11 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 市議会12月定例会は6日、基本構想審査特別委員会(永井康彦委員長、小笠原克夫副委員長、議長を除く委員17人)を開いた。新年度にスタートする第五次市総合計画の基本構想(議案80号)と第三次国土利用計画(須坂市計画)(議案81号)を審査した。採決の結果、基本構想は起立多数(18人中15人)で、国土利用計画は起立全員で、最終日に可決すべきものと決した。
 討論で善財文夫委員は「基本構想から47施策に至るつながりに欠け、問題がある。将来像に掲げる、磨かれた『ほんもの』の魅力あふれるまち、の『ほんもの』の説明が一面からしか述べられていない。解説が必要」などと指摘し、基本構想に反対を表明した。
 永井光明委員は「主語と述語の間が遠く、一文が長過ぎ、表現があいまい」などと指摘し「消極的賛成」を表明した。採決では市民21の3人が反対した。
 1日の一般質問で島田和子議員は「まちづくり」をただした。
 市は「伝統的建造物群保存対策調査から20年が経過した。今年実施した現況調査で市内全体に375件あった建物は約半数しか残っていない」と答弁した。
 まちづくり課は8日、母屋の現存は約200戸(中心市街地181、福島・井上・仁礼・小島19)で、このうち43戸(22%)は空き家と推定する(倉庫で活用含む)とした。
 一方、102戸からアンケートの回答が寄せられた。「古い建物を大切に考えている人が多い」「古い建物が減っていくのは寂しい」「20数年前から町並みの会が活動し、ようやく形になってきた」「保存しなければ将来残念なことに」との声の半面、「修理の資金が出ない」「耐震構造でないので不安」「居住の快適性に課題」との声があった。
 同課は「あらためて考え直す時期にきていて、新年度、歴史的建物維持保存事業の創設を計画している。有識者や市民でつくる委員会で残す建物や補助金の創設など検討していく。第五次総合計画にも記す須坂の宝、町並み景観を残し、伝えることは責務」とした。

2010-12-11 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。