【須坂市議会一般質問】「しなければ」が市長の使命

2010-12-04 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 市議会12月定例会は30日〜2日、14人が一般質問を行った。市民に選ばれた市長の「したいことと、しなければならないこと」が論議され、沸いた。
 岩田修二議員は23年度予算編成についてで「23年度は第五次総合計画の初年度で、市長任期最終、2期目の集大成の年度」。「須坂市をこうしたいともっとやりたいことを前面に出すべきだ」とただした。三木市長は「使命感を持ってやらなければいけないことを、優先順位をつけてやっていく」と答弁した。
 関連質問で永井光明議員は「任期の中でこういう自治体をつくりたいとリーダーシップを発揮するのが市長の役割ではないか。長期的展望に立って政策や姿勢を市民に示さなければならないのでは。その辺が分からない」とただした。
 市長は「市長がやりたいことをやるということは公私混同になりがち。公約は守らなければならないことで、しなければならないこと。田園環境都市をはじめ、さまざまな柱を立てて取り組んできた。私の長期的理念、理想は須坂市のためにならなければいけないことで、したいことではない」とした。
 北沢雄一議員は「時代を見据えた施策の構築のために」の質問で「この4年間、三木市政が最優先課題としてスピード感を持って取り組んだのは小中学校の耐震化ではなかったかと私は思う。そう絞り込んで説明した方が市民には分かりやすいのでは」とただした。
 市長は「単純化は極めて難しい。市政は総合行政。その中で優先順位をつけていく」。
 北沢議員は「(だから)優先的取り組みが伝わらない。要するに全分野にわたって、しなければならないということか。それが三木カラー」と評した。
 6人が質問した事業仕分けで市は「事業仕分けは今回限り。(平成15年度から実施している)行政評価制度の中の外部評価(18年度から実施中)を充実して、その中で事業仕分けの良い点を生かしていきたい」とした。
 市が交付する補助金は、18年度に交付規則を改正し、改善が進んでいる。だが、負担金と交付金には明確な基準がない。市は「行財政改革第二次チャレンジプランにより、23年度に市の方針を決める計画」とした。
 議員任期最後の定例会とあって質問者は、有終の美を飾る気持ちをにじませた。

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