「残された時間の過ごし方は?」〜須坂病院がアンケート

2010-11-06 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県立須坂病院の緩和ケア委員会(坂口幸治委員長)は、先ごろ開いた病院祭で来場者に8つの質問を投げかけ、緩和ケアに対する理解の一助とし、よりよい医療を考える場とした。「残された時間をどう過ごしたいですか」の問いには「家族と旅行へ」「残りの時間を有意義に楽しく」「好きなことをする」「人生の記録を残す」「身辺整理」「心の整理」「やり残したことをする」「感謝の気持ちを大勢に伝える」などの思いがつづられた。
 国は現在、在宅医療と緩和ケアに力を入れる。緩和ケアは在宅での苦痛を取り除き、その人なりの生活を続けるためにより重要度が増してきている。
 終末期医療に関する全国調査では、住み慣れた家で療養したいが57.7%(平成10年)から63.3%(平成20年)に増え、このうち家族にみとられながら家で最期の時を迎えたいは、9%(10年)から10.9%(20年)に増えている(『国民衛生の動向2009』)。
 緩和ケア委員会のアンケートで、「自分ががんにかかったら事実を知りたいですか」の問いに、来場者の反応は「治る見込みがあってもなくても知りたい」が多数を占めた。また、「自分の家族ががんにかかったら本人に伝えますか」の問いには「治る見込みがあってもなくても伝えたい」が多数を占めた。
 一方、「自分が痛みを伴う末期状態(予後半年)になった場合、どこで最期を迎えたいですか」には「緩和ケア病院」と「自宅」に意向が分かれ、「今まで通った病院」「がん治療病院」と続いた。
 「自宅で最期を過ごせる必要条件」を3つ挙げる問いには「介護してくれる家族がいる」「家族の負担があまりかからない」「急変時の医療体制がある」が上位を占めた。

2010-11-06 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。