【観光特集】60%が須坂を…

2010-10-23 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 須坂市と須坂市観光協会が8月20〜22日に東京・麻布十番商店街で開かれた「麻布十番納涼まつり」に出店した際に実施した観光アンケートの結果がこのほどまとまった。須坂市を知らないが60%に上り、まだまだ全国的な知名度が低い実態が浮き彫りになった。

 45回目の同まつりは3日間で約60万人が訪れる人気イベントで、須坂市は「おらがくに自慢コーナー」に4年連続で出店。来場者にアンケートはがきを配布して市観光協会に返送してもらう方法で、144人(男性25%、女性75%/数字は小数点第二以下切り捨て)から回答を得た。
 設問は①信州(北信地域)で行ったことのある観光地は(複数回答可)②須坂市に行ったことがある?③須坂市で行ってみたい所は(複数回答可)④須坂名産で味わってみたい料理・食材は(複数回答可)⑤旅行の際に参考にするものは(複数回答可)⑥意見・感想―の6つ。
 ①では長野・善光寺60.4%、志賀高原47.9%、野沢温泉38.8%が上位を占め、近隣では菅平29.1%、小布施25.0%、松代6.9%。
 ②(別グラフ)では「はい」と「行ったことはないが、知っている」を合わせた「須坂を知っている」が39.5%にとどまり、「いいえ」が60%に上った。
 須坂市のブースには出身者や知人・関係者も訪れており、その人がはがきを送ったことも想定されるため、実際に須坂を知らない割合はさらに上回ると考えた方がよさそうだ。
 ③(別表)では蔵の町並み、温泉、米子大瀑布がベスト3。日本桜名所100選の臥竜公園は既に行ったことも考えられる。
 ④(別表)ではぶどう・りんごを抑えてももが1位となった。ぶどう・りんごは特産品として既に定着。ももは会場で販売していたこともあり、多くの人が味わってみたい食材に挙げたようだ。
 ⑤ではインターネット65.9%、旅行雑誌56.9%、知人の話29.8%、旅行代理店23.6%、テレビ・ラジオ15.9%、チラシ14.5%、駅のポスター11.8%。その他でファッション雑誌などがあった。
 ⑥では▽初めて須坂を知った。機会があれば訪ねてみたい▽購入した商品がとてもおいしく大変満足した▽信州へ行ってみたいが、近いようでなかなか遠い▽このまつりへの出店を毎年楽しみにしている▽米子大瀑布へ行ってみたい▽長野へ行くとつい小布施に目が行ってしまう▽もっとメジャーになってほしい▽東京からの交通費・宿泊費・食費などをすべてパックした複合サービスの提供が必要では―などがあった。
 この結果を受け、市観光協会の駒津健一会長は「マスコミと旅行会社に須坂を数多く取り上げてもらうことが知名度を上げる両輪。さらにPRや誘客に努めると共に、東名阪各地に出向いての活動も積極的に行っていきたい。知名度は厳しい数字だが、これからも地道な努力が必要。インターネットではホームページ・ブログ・ツイッターで情報を発信しているが、さらにネットワークを広げ、旬の話題を提供していきたい」と話している。
 なお、同協会では組織強化の一環として、ふるさと雇用再生特別基金を活用してスタッフを増員、10月1日付で観光コーディネーターに高野和彦さん(坂城町出身、須坂市立町在住)、観光アドバイザーに西村恵理さん(長野市)が就任した。

2010-10-23 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。