須坂ニュース

2010-10-04 07:00 am by 須坂新聞

　先月25日の須坂双葉幼稚園の運動会閉会式で飛ばした風船が、風に乗って東京や埼玉に約３時間〜３時間半後に到達。拾った人たちからはさっそく報告メールや写真、電話が届き、園児や職員を喜ばせている。
　午前11時40分頃、園児たちの手で、15個ずつの束５つと、３個の束１つを大空に放った。風船には手紙とメールアドレス、そして園の敷地内でとれたサルビアの種をつけた。さっそくこの日の午後３時頃、東京都八王子市内の病院から、２時半頃に中庭で拾ったと電話が入った。その後もメールで、東京都練馬区の女性から「午後３時頃、公園で３歳の息子が拾いました。花の種は大事に育てます」。東京都羽村市の男性からは「午後３時頃、息子たちが遊んでいる途中で拾いました。長野から来たなんてすごい、と驚いています。夢をありがとうございます」。また埼玉県のゴルフ場で売店係をしている女性から「２時半ごろにプレー中のお客さまが見つけ、キャディーさんが届けてくれました。幸せが舞い降りてきたようです」などのメッセージがつづられていた。
　同園では昭和54年から毎年、運動会に風船飛ばしを行っていて、最近では栃木や福島に届いたことがある。しかし昨年、一昨年はどこからも連絡がなかった。垂沢恵子園長は「拾ってくれた方がいたことを年長児に話すと、“今年は届いたね”と大喜びでした。子どもたちの夢がかなったようで、私たちもうれしいです」と顔をほころばせていた。

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