【須坂市議会】初の予算案修正可決

2010-07-03 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 市議会6月定例会は29日、総額7,200万円余の本年度一般会計補正予算案から「恋人の聖地」認定に係るモニュメント設置委託料180万円を削る修正案を賛成多数(19人中10人)で可決した。修正案は2件提出された。岩田修二議員ほか3議員が恋人の聖地を含む3事業の削除で、石合敬議員ほか1議員が恋人の聖地1事業の削除を求め提出した。予算案の修正可決は昭和30年度以降では初。

 補正予算案は25日の予算決算特別委員会(善財文夫委員長、議長を除く19人で構成)で審査され、委員会採決では、可否同数となり、委員長裁決の結果否決された。
 否決の表明は市民21の3人、共産党・改新クラブ・新自由クラブの各2人と高志会の1人。各人の理由で認めなかった。
 論点は最大4点。①代替地として売却した土地の買い戻し費896万円余②創業用空き店舗改修・家賃補助1,108万円③恋人の聖地モニュメント委託料180万円④湯っ蔵んど施設売り払い収入を公共施設等整備基金に積み立てる107万円余―で、25日現在、本会議への修正案提出の意思表示が誰からもなく、補正予算案は全部否定状態に置かれた。
 一方、須坂フォーラムと高志会の各3人は永井康彦議員(須坂フォーラム)が「代替地の買い戻しは適正なのか昭和63年当時の資料がない中で継続して調査研究する必要がある」として継続審査を主張した討論に賛同したが、挙手少数(7人)で否決された。
 委員会での原案採決は賛成が高志会5人、須坂フォーラム4人で可否同数となり、委員長裁決で否決に。
 最終日29日の岩田修正案は「湯っ蔵んど財産売り払い収入は、指定管理者の利益目的の改築でも買い取らせることに道義的問題があり、利用価値がないものであれば市が廃棄処分すれば足りる。恋人の聖地は、認定プレートを所有する観光協会から市にモニュメント設置を委託すべきで、それができないなら補助金支出が正当。代替地の買い戻しは適正価格とは言いがたいため再考を」とした。
 石合修正案は「恋人の聖地は観光協会に委託する理由が不明確で、委託先が適切とは思わない。180万円の根拠が明確でない。必要性や内容、作製方法など十分検討し予算措置すべき」とした。
 討論は宮坂成一、佐藤寿三郎、永井光明の3議員が岩田修正案に賛成の立場で行った。
 採決は岩田修正案を起立少数(9人)で否決。石合修正案を起立多数(10人)で可決した。修正部分を除く原案は起立多数(10人)で可決した。
 このほか7議案を原案通り可決、同意。請願(義務教育費国庫負担の堅持)を採択、意見書2件を可決した。

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