2010-05-01 07:00 am by 須坂新聞
認知症患者を支える家族が介護の悩みを語り合い、認知症に対する地域社会の理解を深め、須坂から発信しようと先月27日、市中央公民館で「須坂市認知症の人と家族の会」が発足会を開いた。今月から原則第2週に中央公民館を会場に例会を開き、年4回は市地域包括支援センターが主催する認知症高齢者の家族の集いにも参加する。通称は「まゆの会」。代表には関野貞夫さんが就いた。現在会員は15人。
認知症は高齢になるほど増え、80歳を過ぎると急激に増加し、85歳以上では4人に1人とも言われる。市は昨年度、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを目指して、「認知症サポーター養成講座」を開き、約660人を養成した。市高齢者福祉課は介護者の負担が減るよう相談体制などで歩調を合わせることを強調した。
関野代表は就任にあたり「悩みは一人ひとり違うが、専門家などの援助を得て介護者の個人的な都合のほか、気が休まるなど少しでも生活を楽にして、患者本人の尊厳も大事に会を進めたい」と述べた。
幹事の市川忠男さんは取材に「介護者は人に言えない苦しさを抱えている。共感できる人に打ち明けることで心の交流が生まれ、日常生活の苦しみが緩和され、人の話を聴けるようになる」と話す。
懇談会では自己紹介に続いて個々の状況が報告された。患者本人の問題行動として、はさみで何でも切ってしまう▽鍵をかけた上に内側から板に釘を打つ▽夜中に食べる▽灯油など何でも飲んでしまうので目が離せない▽顔に何でもつけてしまう▽外部の人には真顔であいさつする―など語られ、対処の仕方など助言も行った。
入会は関野代表☎026-245-7925、山崎茂雄副代表☎090-3142-4287、市川幹事☎026-245-7963へ。相談等は市地域包括支援センター☎026-245-4566。
2010-05-01 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
Tweet© 須坂市公認ポータルサイト・いけいけすざか. ALL Rights Reserved. Privacy Policy