【NPO法人すみれ】「憩いの水辺空間」構想中

2010-04-24 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 環境緑化に関する活動を続けるNPO法人すみれ(坪井今朝生理事長、会員約30人)は、鮎川と百々川の合流点付近を、子供から大人まで世代を超えて楽しめる「自然を生かした憩いの水辺空間」にしたいと構想中だ。来月25日にシンポジウムを開き、議論を深めたい考えだ。カブトムシやクワガタ、魚、水生昆虫などを捕まえ、流水をせき止めて遊んだ昭和の子供たちが体験を通じて学んだように扇状地須坂の川をまちや人づくりに生かしたいと実現可能性を模索している。
 同法人は緑化の専門家が平成18年に設立。以来4年が経過する。
 酸性の百々川の影響で鮎川合流点から新百々川橋まで下流約800mは魚がすまない。だが、同橋の下流から千曲川合流点までの百々川は、千曲川から魚が行き来するという。約800m区間に魚道を設けたら、魚が往来する空間ができるのでは、との発想が出発点だったという。
 今年2月の会議では一級河川(鮎川、百々川)を管理する県須坂建設事務所や須坂市教委、地元小中学校、河川愛護会で年間通じて草刈りなどする地元区、団体代表が「鮎川の自然と遊ぼう」をテーマに意見交換した。
 川は公物。一般市民が水遊びや散歩などでいつでも自由に使用できるが、砂利採取などで流水の状況に変化を与える行為などは、河川管理者の許可が必要と法規制されている。
 県須坂建設事務所は19日の取材に「地域住民が水辺に親しむ発想はいいこと。草刈りなどでできることは協力したい」と話す。
 坪井理事長は19日の取材に「昔の子供たちは川でカジカを捕まえたり、河原の石を囲んで川遊びをした。危険も分かって遊んだ。子供たちに自然と親しんでもらいたい。地元区や学校、県、市などの理解を得て動植物と触れ合うことができる自然体験空間を提案したい」と話す。

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