【保健補導員会への市負担金】市民が住民監査を請求

2010-04-17 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 市民組織である保健補導員会への市負担金が、会の活動費の大部分(97%)を占め、少なくとも支出の50%を超える額は支払いすぎで市の損害と主張し、前保健補導員会長山浦弘子さんら市民11人が14日、市監査委員に対して住民監査を請求した。市長はじめ支出関係機関が損害賠償(50%を超える平成10年度〜21年度合計額)約2,600万円を市に支払うよう勧告を求めた。
 提出後、県庁で記者会見した代理人松葉謙三弁護士(軽井沢町)は「市補助金(負担金)は毎年450万円前後で、会員の会費は14万円。活動は97%補助金(負担金)で行われている。18年度に名目が補助金から負担金に変更されたが、実質は変わらない。会の支出の大部分は会員のための研修会費で、市民全体の健康向上を目指すならば、市民全体に研修会をすべき。市民組織である限り、半分以上は自己資金で活動しなければならない。税金の無駄遣いと言わざるを得ない」とした。
 同日、今井彰代表監査委員は取材に「収受したが、事実証明書など要件審査を経て受理するかどうか判断したい」と述べた。
 監査・勧告は60日以内。請求の理由がないと認めるときは請求人へ通知。一方監査を実施し、理由があると認めるときは勧告する。監査委員は議会選出の宮本勇雄氏と2人。
 保健補導員会は事務局を市役所内に置く。市民のための健康の守り手として、組織活動を通して地域住民の健康増進を図るため、実践活動に必要な知識と技術の習得に努め、親ぼくを図ることを目的に事業を行っている。
 健康づくり課の樽井寛美課長は取材に「保健補導員は市民の健康の担い手として長い間活動を引き継ぎ、市にとっては大切な財産。世界や全国から認められている。負担金は市規則(補助金等交付規則)に基づく適正なもの。約6,000人の経験者に不快な思いをさせたくない。現27期にも2年間有意義な会にしてほしい」と話す。

2010-04-17 07:00 am by 須坂新聞 - 2 コメント



青木松子 @ 2010-04-17 10:06 pm

angry
順番で保健補導員になりましたがとても充実した2年間でした。健康について広く学習し、町の役員として地域
活動を知り、保健補導員として受信票等を配布しながら、まちの人と触れ合い、行政の一端を担っていることを
自覚しました。親しい仲間ができ、各動員時ジャンバーの色で連帯感をもちました。班会議を持ち、皆で相談し
たり、区民参加の健康講座を実施しました。任期が終りましたが達成感があります。もちろん大変と感じること
もありましたが。今回の監査請求を知り、びっくりしました。活動・予算に関して10人以上の会員が意見がある
のなら、総会や理事会等になぜ意見、要望書を提出しなかったのか。聞くと昨年10月ごろに、山浦会長が市会議
員あてに会批判の文書をだしたとか。会の運営を知らず、過去10年にさかのぼって活動を批判するとは、おかし
いです。せっかくの機会を有効に過ごせなかったことを気の毒におもいます。大峡保健師たちが作ったこの組織
は守っていくべきです。

須坂新聞編集部 @ 2010-04-19 08:46 am

青木松子様

コメントありがとうございます。

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