【県立須坂病院】内視鏡センターが開所

2010-04-10 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 地方独立行政法人長野県立病院機構(勝山努理事長)が4月から運営する県立須坂病院(斉藤博院長)の南棟1階に2日、新たに同院の内視鏡センターが開所した。センター長には赤松泰次(たいじ)前信大病院内視鏡診療部長が就任。5人の内科医を中心に消化器などの診断や治療にあたり、がんの早期発見、早期治療などに努める。

 内視鏡センターは、医療ニーズの高まりに対応するため、1室増の3室(ほかに透視室1室も使用可)とし、最新機器を導入した。
 赤松センター長によると、細部の画質が向上した国産のカプセル内視鏡による検査や、胃や大腸だけでなく、小腸の診断と治療ができるバルーン内視鏡による検査、膵臓(すいぞう)がんやリンパ節転移などには、胃の壁から臓器へ直接針を刺して組織の一部を採取し、異常を見つける超音波内視鏡による検査―が可能となる。
 同院の内視鏡検査は年4,200件ほど。本年度は1.5倍の6,300件を目標にする。
 赤松医師は兵庫県出身、55歳。医学博士。県内の消化器関係医のまとめ役で、日本消化器内視鏡学会甲信越支部長などで活躍中。
 昭和55年信大医学部卒。同大第2内科助手―信大病院光学医療診療部助教授―米国・ベイラー医科大学客員助教授で留学(10カ月)―信大病院内視鏡診療部助教授を経て平成19年に同病院内視鏡診療部長(診療教授)に。
 「開業医と連携して小回りの利く受診体制を築き、できるだけ安楽な検査でがんの早期発見から治療につなげたい」と話す。
 医師の育成に力を入れるほか、胃潰瘍(かいよう)や十二指腸潰瘍、胃がんの原因として注目されるピロリ菌を除菌する専門外来や、クローン病、潰瘍性大腸炎など特定疾患の専門外来設置なども考えているという。

2010-04-10 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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