入学式に向けフル稼働中なのは?

2010-03-28 07:00 am by 須坂新聞

農業 icon JA須高とJA須高花木ふかし施設利用組合は、入学式に向けて、ふかし栽培したベニヒガンザクラの出荷にフル稼働している。
 ふかし栽培は花木の枝を加温して促成栽培するもので、冬場未使用のJA須高高山支所育苗センターを温室として活用。12月〜3月にほ場から枝を持ち込み、期間中約5万本の出荷を見込む。室内は常時10℃前後だが、きれいなピンク色にするため、乾燥と温度管理に気を使っている。施設は約120㎡。
 つぼみが膨らんだ状態で関東や関西の市場に出荷。入学式、卒業式のほか、生け花やアレンジフラワー、室内装飾などに使われる。
 同組合は、センターを利用する須坂市の米子花木の森研究会、塩野町花木の里研究会、高山村の奥山田花木組合の3団体で構成。05年からセンターを共同利用している。
 3団体は約10年前、JA須高の勧めもあり地域の遊休農地対策と活性化のために、3地域の山間部などに毎年植樹し合計7haのほ場を整備。桜の本数は5,000本になり、新たな花見の名所になっている。組合員は計約60人。山林化と猿害防止にも役立っている。
 ベニヒガンザクラの採用は産地が少なく寒冷地に向いていることから決めた。淡いピンク色、可憐で小さな花びらが特徴。須高では4月中旬ごろから開花する。
 山崎正光同施設利用組合長(高山村宮関・写真右)は「出荷量も本格化してきた。ことしは雪が多く枝を切るのに苦労した。ほ場の木の下で花見を楽しむ人も多くなり、活性化にもつながっている」、組合設立時から関わっているJA須高営農部の小林芳則さん(写真左)は「桜の花木需要はあり、軌道に乗ってきた。品質をより高め、新たなブランド化に努めたい」と話している。

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