「まちづくりは市民の発想で」

2010-03-14 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 須坂市は第五次総合計画(平成23年度から10年間)に市民の声を反映するため、先ごろ、KJ法(発想法)による市民意見交換会「すざかまちづくりミーティング」を消防本部大会議室などで開いた。住民基本台帳から無作為に選んだ18人が3グループに分かれて「安心して暮らせるまちづくり」(健康・福祉)と「活気を生み出すまちづくり」(商業・工業・観光)のテーマについて2日間、話し合った。
 須坂市のいい点や悪い点、将来のことなど思いついたことを色の違う付せんに書いて模造紙に張り付け、参加者がグループごとに意見集約を行った。
 安心して暮らせるまちづくりでは、将来像を「20代、30代が安心して子育てできる環境ができていること。20代、30代は10年後3,300人減る予測に対しこれを食い止める医療・地域・企業・行政の役割」「子供が高齢者が障害者が市民皆が楽しみながら支え合えるニューコミュニティーづくり(隣組)」「子育て、教育、医療福祉すべてのネットワークシステムが生かされている須坂市」とした。
 そのための取り組みアイデアとして、未婚者の出会いの場を設ける(世話役活用)▽20代30代の転入働きかけ▽子育て支援会の活用(子供医療費無償化や個人医とのネットワーク)▽農業小学校を増やす▽公共の建物を就学支援に利用▽小中学校の校庭を芝にする▽須坂駅近くに老人センターを―など挙げた。
 一方、活気を生み出すまちづくりの将来像は「私たちの夢を皆でサポートできる街(教育〜就労)づくり。チョッと行ってみたくなる須坂」「市の良い所(自然、果実のおいしさ)を生かした取り組み。市独自で全国に誇れる産業を持つ」「観光を中心としたおもてなしの心を持って目指せ日本一」とした。
 アイデアでは、小中学校でのものづくり教育、起業支援▽婚活ツアー(桜プラスα)▽ひな人形ブランド化(温泉+食事+つるしびな制作等)▽新観光ルート(人形博物館―百々川からの眺め、山々の景色等)▽職人の町づくり、人資源の発掘、呼び込み▽道の駅須坂▽農業の観光商業化と農業小学校豊丘モデルを各小学校に▽市民が地元の産物利用▽市民参加のポスターコンペ▽須坂ご当地グルメをつくる▽農業公社と農業直売所の設立―など挙げた。
 市政策推進課は「予定していた以上の話し合いができ、積極的なアイデアを頂いた。明るい未来を描ける意見を頂き、市民が市政に関心を寄せるきっかけになった」と話す。

2010-03-14 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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