【不況直撃】高校生就職〜現場の苦悩

2009-12-06 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon「好きな職種が選べない…」
 不況が高校生の就職戦線を直撃、来春卒業予定の高校生の就職内定率が全国的に昨年より大幅に悪化している。須坂職業安定所管内の来春高卒者を対象とした9月末の企業からの求人数は昨年同期比で45.1%減。求人倍率は0.98倍で0.57ポイント下回り、職種や企業を選ばなくても全員は就職できない状態。就職内定率も11.4ポイント低下している。本紙では須坂商業高校を取材、現場の苦悩を探った。

 今年度の同校の卒業予定者は148人。このうち48人(男16、女32)が就職を希望し、40人(男15、女25)が内定した。昨年は11月末時点で就職希望43人中36人が内定していた。
 進路指導主事の佐藤祐三教諭は「率はさほど変わらないが、昨年は最終的に全員が就職した。しかも第1志望で多くの生徒が合格したが、ことしは第1志望の就職試験の不合格者が多かった」と昨年との違いを話す。
 求人状況は、北信のハローワーク発行の「求人一覧表」を見ると、須坂地区の求人企業は昨年の19社が8社に激減。事務、販売、サービス業などの仕事が少なく、女子生徒がより深刻となっている。
 不況は、進学希望の約1割が家庭の経済的理由で就職に回るなど生徒の進路にも影響。また、就職試験に落ちて進学に回った生徒も4人いる。
 佐藤教諭は「職種、求人が少なく、好きな職種が選べない。3年間担当しているが、こんなに厳しいことはなかった。生徒の姿は涙ぐましいほど。全員内定を目指す」と話す。
 今後の対策として、県就職支援指導員の派遣、須坂市就業支援センターゆめわーくにカウンセリングをお願いするなど、関係機関の協力を求めていく。 
 県教委の独自調査では、県内の高校生の10月末の内定率は前年同期を10.0ポイント下回る62.7%。卒業予定者16,082人のうち就職希望者は2,466人。地区別の内定率は北信が63.6%(5.0ポイント減)で、南信70.1%に次いで2番目に高い。学科別では工業、商業科が比較的高く、普通、農業科が低い傾向にある。

2009-12-06 07:00 am by 須坂新聞 - 2 コメント



須商OB @ 2009-12-09 08:01 pm

自分は四半世紀位前に卒業しましたが、
あの頃は上の学校に進学しなくとも楽々就職出来て、何と銀行の求人もあった程でした・・・ smile
就職希望者もクラスのほとんどで、大学、専門学校を含め上の学校に進学した生徒は僅か7〜8人程度でした。


今は状況が変わって最低でも専修学校でも出ないと就職出来ないという悲しい状況なんですねぇ crying

その状況に拍車をかけて世界的な大不況・・・sad

親の方々もご苦労申し上げます・・・crying

須坂新聞編集部 @ 2009-12-10 08:57 am

須商OB様

コメントありがとうございます。

須坂新聞


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