来夏の須坂の花火は…

2009-11-21 08:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 不況の影響で今夏の「蔵のまち須坂花火夕べ」を中止した実行委員会(委員長=牧勇男須坂商工会議所会頭)は13日、同会議所で会合を開き、来年の花火大会について「市内各界の団体や市民が参加する新しい実行委員会を組織して花火大会を開催する」ことを満場一致で承認した。今後は小委員会を組織して実行委員会の構成や資金調達の方法などの詳細を詰め、12月中旬に開く次回の会合に提案する。

 実行委員会では約1,100万円の予算の80%以上を占める企業からの寄付が例年のようには見込めないことから、3月下旬に大会の中止を決定。その後、市民有志が復活を目指して「須坂の夜空に花火を上げようの会」を立ち上げ、募金活動で集めた約50万円で11月2日に105発の花火を臥竜山から打ち上げた。
 実行委員会では7月に一般公開で「須坂の花火を考える意見交換会」を開催、市民の協力を得ながら復活を望む意見が相次いだ。この流れを受け、実行委員会は市民との窓口になる市区長会に「各世帯から幾らかの寄付をお願いしたい」旨の申し入れを行ったが、同会から「不況で区費等の支払いも大変な時、区や区長会の組織を通じて募金活動をすることはできない。花火の継続は望ましいが、時期や規模について工夫して実施するよう検討してほしい」との回答が寄せられた。
 会合では、区長会が集約した意見として▽区長名・区長会の組織で各家庭に募金をお願いするのは半強制的▽高齢世帯が多い▽区費の値上げもできない中では難しい▽隔年または3年に1回の開催にしてはどうか▽カッタカタまつりの休憩時に上げてはどうか―などの報告があった。
 これに対して、実行委員からは▽区長会には引き続き協力を要請したい。各世帯には区長名ではなく、実行委員会名でお願いした方がいい▽市民の協力は不可欠。区長会には募金を入れる封筒の配布と回収をしてもらい、各世帯はできる範囲で募金してもらうことなら可能では▽市内の各所に募金箱を設置して多くの人たちに協力してもらったらどうか▽商店街に何のメリットもない。どこか別の場所や方法はないか▽実行委員を公募して一般市民も加わった新しい実行委員会にしては▽来場者から入場料を徴収してはどうか―などの意見が出された。
 まとめとして▽市内の幅広い団体に呼び掛けて実行委員会を再編成する▽実行委員会には「須坂の夜空に花火を上げようの会」にも参画してもらい、個人も募集する▽市民総参加の花火を目指す意味から名称の一新も検討する―などの方向性を確認。小委員会で具体案を検討、実行委員会に提案し、できる限り早い段階で新しい実行委員会を立ち上げたい―としている。

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