2009-11-14 07:00 am by 須坂新聞
千曲川に架かり、大正15年以来83年にわたって須高地域と長野市を結んだ旧村山橋で6日、長野電鉄列車の運行が最終日を迎えた。日中から鉄道ファンが橋周辺に集まり、写真やビデオに収めた。最終定期列車後には臨時貸し切り列車(ゆけむり、展望席を除き152席)が運行。小学生から高齢者まで約130人と報道陣でほぼ満席となった。橋の上で停車し、午前零時を迎え、室内灯を消して一体感に包まれた。
7、8日の新橋への線路切り替え工事は、レールの切り替え、信号動作確認など電気設備の切り替えのほか試運転など行った。
〈昭和56年以来の締結式も〉
8日の締結式は、長野側の村山橋西交差点付近のレールで。笠原甲一長野電鉄社長や飯塚芳士長電建設社長らがレールとラダー枕木をつなぐパンドロール社製クリップを、締め具を使って「エイエイエイ」と締めた。
関係者約30人が神事に出席した。施主の笠原社長は「継ぎ目なしで橋が渡れ、どんな音がするか、開通が楽しみ」。施工した飯塚社長は「線路ができた喜びとともに自信がついた」とあいさつした。
締結式は地下鉄が完成した昭和56年3月1日以来。当時建設に従事した恩田泰造さん(76、屋部町)も式を見守った。「当時は最終列車後に工事し、開通の朝に式を行った。英知を結集しての大工事を確かめたかった。昔を思い出した」と感慨深げだった。
1,670mの工事区間に同社初のロングレールを採用。1m当たり50㎏(従来37㎏)の重量レールは安定感が増し、振動が減り、乗り心地が向上した。
2009-11-14 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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