須坂の花火復活を…有志が願いを込めて打ち上げる

2009-11-07 09:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市民有志でつくる「須坂の夜空に花火を上げようの会」(湯本浩司代表)は2日夜、市民らから集めた募金約50万円で105発の花火を臥竜山から打ち上げた。不況の影響で予算の80%以上を占める企業からの寄付金が例年のようには見込めないことから今夏の「蔵の町須坂花火の夕べ」(実行委員会主催)が中止になり、その復活を目指して活動してきた同会が、協力してくれた約3,200人余への感謝と「来年こそは復活してほしい」との願いを込めて行った。
 11月2日は約20年前までえびす講の花火が行われていた日にちなんだ。雨が降り、この秋一番の冷え込みとなったが、午後7時、臥竜山頂上から、篠原煙火店(太子町)による花火が打ち上げられると、臥竜公園内に集まった同会メンバーや市民らは「感無量。やっぱり花火はいい。きょうの花火はひときわきれいに見えた」と手を取り合って喜び、拍手を送っていた。時間にしてわずか5分程だったが、花火の大輪が須坂の夜空を彩った。
 同会では前日の1日もえびす講会場の芝宮で募金活動を行い、多くの市民から寄付と共に激励の言葉をかけられたという。当日も市消防団や警備会社がボランティアで周辺警備に協力した。代表の湯本さんは「時間は日本一短かったが、多くの皆さんにご協力いただき、花火の打ち上げが実現できてよかった。自分たちのできる精一杯をやった。今後は企業だけに頼らず、市民総参加の花火にしていかなければならない。きょう花火が上がったことで市民の意識が少しでも変わればうれしい」と話している。
 この花火の打ち上げについて、蔵の町須坂花火の夕べを主催する実行委員会(委員長=牧勇男須坂商工会議所会頭)事務局の同会議所では「須坂の夜空に花火を上げようの会の皆さんが来年につながるステップになればと苦労して募金活動をされ、花火を打ち上げていただいたことに敬意を表します。この花火の打ち上げがこれから須坂の花火をどうしたらよいのか、市民一人ひとりが考えるきっかけになればありがたいと思っています。来年以降も厳しい経済情勢下で企業や商店のみで花火を上げることは難しいと考えていますので、須坂の夜空に花火を上げようの会の皆さんの力をぜひお貸しいただきたい。そして、来年は市民、企業、行政の三者が共創して花火大会を成功させることを願っています」とコメントを発表した。

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