老舗の鞄メーカー大峽製鞄が故郷へ〜ながの東急で取り扱い開始

2009-09-20 08:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市仁礼町出身の大峽幹男さん(93) が昭和10年に創業、日本のランドセルメーカーの草分けであり、ビジネスバッグなど鞄づくりのトップメーカーとして知られる大峽製鞄(おおばせいほう)株式会社(東京都足立区)の製品が11日からながの東急百貨店で取り扱いを開始、23日までデビューフェアを開いている。12・13日には大峽宏造専務が来店、商品のPRや説明に努めた。
 同社製品の取り扱いは全国の鞄専門店のほか、百貨店では東京・名古屋・大阪・福岡・札幌・仙台・高松に次いで8都市10店目。創業者の故郷からの熱心な出店要請に応えた。ながの東急では本館4階ビジネスパーツ売り場にコーナーを常設、売れ筋のバッグ・財布・革小物を中心に展開するほか、同社のものづくりの原点であり、皇太子さまや愛子さまをはじめ各皇室も愛用のロングセラー「オオバランドセル・プレミアムシリーズ」の予約も受け付けている。
 同社は品質と職人技にこだわり、最高級素材の革だけを使用、熟練職人の手仕事による匠の技で丁寧に仕上げていく。ランドセルを約10種類、ビジネスバッグを約100種類、革小物を約100種類製造。各種コンクールで文部大臣賞連続7回、通産大臣賞、東京都知事賞11回、経済産業大臣賞を受賞するなど、その品質の高さは折り紙付きで、皇室の薬箱の製造も任されている。また、経済産業省の2008年版の「元気なモノ作り中小企業」300社に選ばれ、同年にはパリ・ルーブル宮の装飾美術館に同社製品が展示された。
 同社は創業者の大峽幹男さんが会長、長男の廣男さんが社長、二男の宏造さんが専務を務め、社員約30人。ものづくりのまち千住に本社、栃木県上三川町に宇都宮工場を構える。幹男会長は90歳を超える現在も時々会社に顔を見せ、元気に過ごしているという。
 ながの東急百貨店を訪れた宏造専務は「会長の口癖は鋲1本まで真心を込めて打て、弊社の職人にはこの言葉が染みついており、徹底したクラフトマンシップで本物の鞄・ランドセルづくりに努めています。会長夫妻の故郷である須高地区の皆さんに弊社の製品をご愛用いただければ、この上ない喜びです」と話している。

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