【ナガノパープル】初出荷〜日本一の生産量誇る

2009-09-13 09:00 am by 須坂新聞

農業 icon 果樹王国・須高の秋の味覚の出荷が本格的に始まった。JA須高では9日、須坂生まれの新品種ブドウ「ナガノパープル」が初出荷。年々生産量が増え、ことしは昨年の2倍に当たる3万ケース・120トンを計画。全国シェア7割を占め、ブドウの王様巨峰と共に日本一の生産を誇る。
 県果樹試験場が5年前に育成。皮ごと食べられ、種がなく甘さも抜群。ことしは7月の日照不足と多雨が心配されたが、8月10日以降の高温少雨で持ち直した。粒、房型、味も良好。弱点の裂果も生産者の努力で大幅に減少。出荷は10月まで続き、ピークは9月下旬。高級果実として、関東、中京、関西方面に向けられる。卸値は1kg1,500円程を見込み巨峰の2倍強。JA須高は「ブランドに育て上げ、農家の生産意欲と手取り収入向上につなげたい」とする。
 開発時から栽培している小池捷一さん(70・相森町)は「昨年は裂果に悩まされたが、ことしは順調です」と話している。主力の巨峰は9月2日に初出荷され、昨年比7%増の109万ケース・4,360トンを計画。リンゴはシナノ3兄弟が9月末から、サンふじは11月上旬からの出荷となる。

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