須坂ニュース

2009-07-19 08:00 am by 須坂新聞

　新品種のネクタリン「サマークリスタル」は白桃のような甘さと香りが受けて、市場の人気も上々。須高の新たなブランドとして期待されている。
　県果樹試験場が平成17年に開発、品種登録した。果皮は濃い紅色で、果肉は白くさわやかな甘味が特徴。収穫時期は7月中旬〜下旬の早稲。重さは200g前後の中粒。
　JA須高によると、管内では農家約20戸が導入し、県内生産量の約6割を占め、今シーズンは約10tを見込む。出荷先は東京方面が中心、卸値は700g入り1パック400円前後で一般のネクタリンより数十円高く、「栽培農家は徐々に広がっており、須高の顔になる品種を目指したい」としている。
　栽培農家の中村誠一さん（74・八重森＝写真）は5年前、リンゴがふらん病になったのをきっかけに開発されたばかりのサマークリスタルに切り換えた。現在15アールで栽培、収穫期は早朝から作業に取り組む。「シーズンは短く、すぐ熟すので収穫に気を使います。味も香りもいいので今後も栽培を続けたい」と話している。

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