「来年は絶対に花火を打ち上げる」

2009-07-18 08:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 景気低迷の影響で今年の大会中止を決めた「蔵のまち須坂花火の夕べ」実行委員会(委員長=牧勇男須坂商工会議所会頭)は11日、須坂商工会議所で誰でも自由に参加できる「須坂の花火を考える意見交換会」を開いた。市民・実行委員ら約50人が出席、今後の花火大会のあり方や望ましい運営方法などを話し合い、市民らの協力を得ながら来年の復活を期待する意見が相次いだ。

 実行委員会は須坂商工会議所を中心に市、観光協会、JA須高、商店会連合会など各種団体で構成。昨年は収入1,017万円のうち、企業・団体の寄付金が839万円、市の負担金が100万円、駐車協力金が31万円などとなっている。
 全体の約80%を占める寄付金が百年に一度と言われる不況で例年のように見込めず、どんなに規模を縮小しても会場設営・警備・印刷などの経費として300〜400万円かかることから、実行委は3月末に開いた会合で今年の中止を決めた。
 実行委はこの日、意見交換会を前に会合を開き「今年は苦渋の選択で中止としたが、来年は新たな運営形態を模索し、必ず復活したい」旨を確認した。
 意見交換会では冒頭実行委事務局が大会の歩み、収入・支出、全国・県内の状況などをスライドで説明。出席者の意見として▽須坂の花火は運営を事業所に依存している。厳しい状況で今までのような協力は難しい▽ぜひ区長会を通じて市民の協力をいただきたい▽寄付をしている人に見返りがない▽市民の協力が不可欠。その上で商工会議所は企業回りを、職域や団体は募金をして上乗せする▽市民が大勢集まる場所やイベントで募金活動をやったらどうか▽資金がないなら隔年で開催を▽花火は文化、守らなければならない。俳句・作文・絵などを募集して雰囲気を醸成させては▽1年後の復活は可能だが、永続可能な方法を検討したい▽企業・市民・行政、皆の力で復活させたい―などがあった。
 多くの出席者から市民の協力が必要との意見があり、窓口となる滝沢肇区長会長は「市民の生活も厳しい。市民の賛同が得られるか分からないので、区長会に持ち帰って検討したい」とした。また、井上忠惠副市長は「市としてできることはやりたい。熱い思いを来年につなげていくことが大事」と答えた。
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 この流れを受け、牧実行委員長は14日、消防本部で開かれた各町区長参加の会合に出向き「来年以降の花火を実施するために企業の寄付、市の負担金に合わせ、各世帯から幾らかのご寄付をお願いしたい。住民の意見をお聞きし、区長会としての総意をとりまとめていただきたい」との申し入れを行った。

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