須坂ニュース

2009-07-11 07:00 am by 須坂新聞

　きょう11日に松本市野球場で行われる全国高校野球選手権長野大会の開会式で、大会歌「栄冠は君に輝く」を独唱する。
　「甲子園を目指して戦う球児の力になれるよう精いっぱい歌いたい。大勢の前で屋外で歌うのは初めてだけど、歌に込められた思いが聴いている人にしっかり伝わるようにはっきりと歌いたい」
　7年前から開会式で高校生による大会歌の独唱が行われており、昨年は同じ須坂市出身で小諸高音楽科の角田千晨さんが務めた。ことしは6月22日にオーディションが開かれ、同校音楽科声楽専攻の13人の中から歌唱力が評価されて小林さんが選ばれた。
　昨年は何も分からないままオーディションを受け、3年生との差を感じたという。ことしはその経験を生かして練習し、見事な歌声を披露して「栄冠」を手にした。「緊張して高音が少し上ずってしまったが、うまく表現できた」と喜ぶ。
　墨坂中3年の時に、小諸高の体験入学で歓迎演奏に感動し、楽しそうに歌う高校生の姿を見て入学を決意した。「歌は喜びや悲しみなどいろいろな感情が表現でき、思いを人に伝えられる。自分も幸せな気持ちになれる」と魅力を語る。
　片道約2時間かけて通学する。毎朝5時半ごろ自宅を出て帰宅は夜9時過ぎ。自由な時間は少ないが「学校で音楽が好きな友達と一緒に過ごせるのは楽しい」と充実した表情で話す。
　開会式での歌声は録音されて、大会期間中、各会場でグラウンド整備などの時間に流される。

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