2009-07-04 08:00 am by 須坂新聞
■6月市議会で市が提案した4,930万円の財政支援が可決
南部地域の区長経験者でつくる「今を考える会」(西原徳治会長)は2日、三木市長に対して「湯っ蔵んどの運営問題と(株)須坂健康福祉ランドの清算問題に関連して提言と要望」を行った。3月の公開質問状と回答、5月の再質問と回答を経てまとめた。「全面的に納得した訳ではないが、2度と失敗を繰り返させないために今後の市政に生かしてほしい」とした。
6月市議会で市が提案した4,930万円の財政支援が可決され、会社は通常清算が可能になった。16日に取締役会と臨時株主総会を行い、解散決議と清算人選任を行う。
同会は市民の立場で経営問題を分析し、一定の結論に至ったとして6項目の提言と2項目で要望をした。
2回目の市の回答が議会最終日以後に届いたため、議会に反映されなかったことは承知の上として「特に賃借料問題と死海の水事業に何の反省もない等の点に疑念を感じる。また、市議会議員はもっと勉強してほしい。市民の関心も高めてほしい」と指摘し要望した。
賃借料は、取ったり取らなかったり、考え方がぶれている。死海の水は18年度の利益計画で年間2,500万円の利益と予想し、実績と開きがあるにもかかわらず修正されなかった点など指摘した。
西原会長は「市民の間に関心は高いが、市民の立場では深くは分からない。第3セクターはどこも行き詰まっていると聞く。提言と要望を市政運営に生かしてほしい」と述べた。出席はほかに岡部貞夫副会長、谷内嘉明事務局、宮崎盛行幹事、若山喬史幹事。
■市長「市報や地域づくり市民会議で説明したい」
三木市長は「死海の水を導入した18、19年度は黒字。会社の経営努力と、全体の収支で判断してほしい。市民の利益につながるか、健全運営や持続的運営の観点が大事。それが責任の取り方と思う。しっかり清算することが大事で市報や地域づくり市民会議で説明したい」と答えた。
市は取材に「今後施設のあり方へ指摘を参考にさせていただきたい」とする。市民会議や市報のほか市民説明会も開く予定。
【続く】
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