【須坂市の税金】滞納繰越未済額は?

2009-07-04 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市の平成20年度の市税等滞納繰越額は11億9,700万円余で、前年度に比べ9.9%増加した。収納率は20.9%で、不納欠損を除き滞納繰越分の収入未済額は9億1,300万円余。一方、市税(国民健康保険税を除く)は5億7,800万円余で、13.0%増加した。収納率は12.9%(7,400万円余)。市は滞納整理・処分を行っているが、繰越額に現年度未納額が毎年加算されるため滞納繰越額は増えているとする。
 滞納繰越分の収入未済額は市税(個人・法人市民税、固定資産税、都市計画税、軽自動車税)が4億8,800万円余、国保税が3億1,200万円余と多い。

■不況の影響等で納めたくても納められない人や生活困窮者も増えている

 税務課は「市税では固定資産税が7割を占め、高額滞納者の対応に苦慮している。古い人で12年度から。分納などで納めてもらっているが、不況の影響等で納めたくても納められない人や生活困窮者も増えている。資産や支払い能力のある人には差し押さえをはじめ法的措置(滞納処分)を行っている」。
 滞納処分は市税や国保税などでできる。預貯金・不動産・年金・給与等差し押さえや、裁判所等の強制換価手続きの際に市の取り分を求める交付要求が内容。裁判所を介して支払い督促も行い、絵画やコートなどはインターネット公売を19年度から実施し、20年度は2回で205万2,000円余を換金した。
 また、納期内納入を促進するため、コンビニ収納(軽自動車税)で利便性も高めた。
 一方、子ども課は保育料の児童福祉費負担金で滞納繰越分収入未済額が20年度800万円余。現年度収納率は毎年99%台。滞納は60件ほど。古い人で15年度から。同課は「現年度分を増やさないよう送迎の際に対応している」と話す。
 学校給食費の滞納繰越分収入未済額は110万円余。現年度収納率は毎年99%台。古い人で13年度から。滞納は42人。「粘り強く促している」(学校給食センター)。
 水道局の滞納繰越分未済額は20年度合計4,600万円余。下水道で19年度から差し押さえを行い、水道は20年度で停水執行を6年ぶりに再開した。水道料金は昨年11月から、峰の原水道使用料は今年4月からコンビニ収納も始めた。
 4年目の市税等滞納整理推進本部会議で井上忠恵本部長は、専門部署の設置など体制の検討も必要とした。
※グラフは須坂新聞7月4日号1面をご覧ください。

2009-07-04 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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