【高校再編】総合技術高の工業教育で懇談

2009-06-14 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 県教委は8日、第1期高校再編計画を決定した。今後、須坂商業高校と須坂園芸高校を中心に新校準備委員会が設置されるが、工業教育をどう位置付けるかについて、先月から地元経営者らと懇談会を行っている。「須高地域の高校を考える会」が要望した精密金型学科の創設などを視野に、県教委高校教育課と両校の校長ら学校関係者、須坂市教委、地元企業が情報や理解の共有化を図っている。
 高校再編計画のうち旧第2通学区は「平成25年以降、須坂商業高校と須坂園芸高校を再編統合し、須坂市内に工業系を含む総合技術高校を設置する」と決定した。
 県教委は3月に計画案を策定し公表。4月には須坂市中央公民館で住民を対象に懇談会を開いた。席上、工業系のあり方に意見が多く寄せられたことから高校教育課は「地域から信頼され、よりよい高校づくりができるよう」地元企業経営者らとの懇談会に至った。
 須坂商業高校の佐藤広男校長と須坂園芸高校の西沢和平校長が出席。両校には専門家がいない工業教育について、機械に詳しい岩村田高校の宮島範雄校長と、県高校長会工業部会長の竹内義明長野工業高校長が同席した。
 経営者からは「高校生が早期に職業選択などで目的意識を持つことが大事。ものづくりは見えるイメージをよくしないと選んでもらえない」「より複雑で高度なことができる人材と産業を育てないと日本は生き残れない」と指摘された。
 高校関係者は「子供が地域のことを知らないことが課題」「職業選択と同時に資格取得も大事」「工業系は図面を読み、書くことも重視したい」と発言があった。
 新校の工業教育について、竹内校長は「長野工業高校とは違う何かを見いだし、長野へ出ないで須坂にとどまる魅力づくりが大事。小中学生の実体験も大事。金型学科は分かりやすく、特化された提案がカギ」と話す。
 最新鋭工場を営む鈴木では「教育にものづくりの楽しさを取り入れ、延長線上に就職の道筋をつけてほしい。工業科のワンランク上の意識と興味を持ってほしい」と要望した。

2009-06-14 07:00 am by 須坂新聞 - 2 コメント



徳竹 @ 2009-06-15 05:45 pm

工業教育は極めて重要性を帯びてきた。
されど中途半端な学校では不要、教員確保できるか、長野工業高校に匹敵できるスタッフを揃えることが可能か
、これがキーとなる。できなければ、むしろ情報学科など充実させた方がベターと思考。
名古屋在住者として老婆心ながら

須坂新聞社編集部 @ 2009-06-16 09:59 am

徳竹様

コメントありがとうございます。
今後もご意見をお待ちしております。

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