【須坂市】北朝鮮飛翔体情報〜発射から13分で市民へ伝達

2009-04-12 09:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市は5日午前11時30分ごろ、北朝鮮から東へ発射された飛翔体(人工衛星と主張するミサイル)について、11時43分ごろ、防災行政無線で市民に伝えた。53分には防災防犯メールを2,500人以上の登録者に発行。同時にSTV地域情報チャンネルに流した。午後0時32分、警察・消防から落下物等の被害調査報告を受けて県危機管理部へ市の対応と異常なしを報告。1時45分、市ホームページへもアップした。
 市総務課によると、首相官邸危機管理センターからEm-Net(エムネット)を通じて11時32分、第1報(11時30分ごろ北朝鮮から東へ飛翔体が1発発射された)が、37分ごろ第2報(11時37分ごろ秋田の西の日本海に落下物が落ちる予測)が入った。
 市は第2報を受けて防災行政無線の放送準備に入っていたが、42分ごろ第3報(11時37分ごろ東北地方から太平洋へ通過したと推定される。落下物1は秋田の西280kmに落ちたと推定される。落下物2は11時43分ごろ日本の東1,270kmの太平洋に落下したと予測される)が入り、それも加えて43分ごろ放送した。
 内容は「国の発表によると北朝鮮が11時30分ごろ発射した飛翔体は、すでに太平洋に落下した模様。テレビやラジオの情報に注意してください」。
 第4報は11時56分ごろ「11時48分、日本の東2,100kmの太平洋上で追尾を終了」と入った。
 市総務課によると、Em-Netのほかに県防災行政無線(県と80市町村を結ぶ)でFAXが、また県から市総務課危機管理係へ専用携帯メールが入った。Em-Netは県内25市町村が導入する。市は19年5月に設置し、初めて稼働した。防災行政無線で放送したのは須坂市を含む県内9市町村という。市は「できるだけ市民へお知らせする基本姿勢に基づいてあらゆる手段を使って情報を流した」と話す。
 今年1月に運用を開始した「Jアラート」(消防庁の全国瞬時警報システム)は「住民避難を伴わないため今回は使用しない」との事前連絡が1日付で内閣官房からあった。
 小布施町と高山村は職員が待機していたが県内被害の見込みがないことから、住民へ情報を流さなかった。

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