春を呼ぶ「十二単の結婚式」

2009-03-21 08:00 am by 須坂新聞

観光 icon 信州須坂の町の雛祭り(実行委員会主催)の目玉イベントとして15日、男性は束帯、女性は十二単(ひとえ)の宮廷装束による結婚式が芝宮神社で行われた。昨年に続く企画で、今回の新郎新婦は長野市大豆島の堀内敬祐さんと須坂市境沢町の宮本佳代子さん=写真。挙式前には春らしい穏やかな陽光を浴びながら、須坂駅前から神社までの中心市街地を人力車で練り歩き、大勢の市民から祝福を受けた。
 雛飾りが結婚式を再現していることに着目した実行委員会が昨年初開催、全国初の雛祭りと結婚式の合体企画として注目を集めた。今回も県内外から62組の応募があり、印象に残る結婚式がしたい、大勢の人たちに須坂の魅力を伝えたい―と申し込んだ堀内さんと宮本さんのカップルが選ばれた。
 当日は前日の悪天候と打って変わって天気も晴れの舞台を演出。午前10時、人力車に羽織袴の新郎と白無垢の新婦を乗せ、木遣保存会松代会、新郎新婦関係者、実行委員会関係者ら総勢40人が須坂駅前を出発、木遣り歌と共にゆっくり歩を進めた=写真。途中のまゆぐら付近からは須坂マリア幼稚園児と保護者が隊列に加わり、総勢100人ほどに。経路には昨年を大幅に上回る人たちが詰めかけ、桜木町商盛会では祝い餅を振る舞うなど、地域が一体となって早春の一大イベントを盛り上げた。
 芝宮神社では、2人が宮廷装束に着替える時間を利用してオープニングセレモニーを行い、須坂マリア幼稚園児の鼓笛隊演奏や郷土芸能(延命神楽、木遣保存会松代会)が繰り広げられた。結婚式は本殿で厳かに行われ、終了後、詰めかけた約500人にその姿を披露すると「おめでとう」と大きな拍手と歓声が起こった。引き続き、福まきも行われ、大勢の人たちが幸せを分かち合った=写真。
 十二単は重さが約18kgあり、佳代子さんは「貴重な体験をさせていただきました。衣装の重みと共に結婚の重みを感じました。うれしい重みです」と感激。敬祐さんは「いい記念になりました。笑顔の絶えない明るい家庭を築いていきたい」と話していた。
 なお、この日はJR東日本が須坂駅を発着点に「駅からハイキング」を昨年に続いて企画、首都圏などから97人が参加した。





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