須坂商議所青年部が「小学生の商売体験セミナー」で全国最高賞

2008-02-09 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂商工会議所青年部が昨年度から実施している小学生を対象にした商売体験セミナー「ジュニア・エコノミー・カレッジ」が、日本商工会議所青年部が主催して全国各地の青年部が行っている地域活性化事業を表彰する「YEG大賞」で最高賞の日本商工会議所会頭賞に輝いた。9日、長崎市で開かれる日本商工会議所青年部の大会「全国会長研修会」の席上、表彰される。
 日本商工会議所青年部には全国で400の単会(約26,000人)が加盟。YEGは「若き企業家集団」の英語名の頭文字をとったもので、商工会議所青年部の略称でもある。YEG大賞は全国各地で活動する青年部の事業の中から、地域やビジネスの活性化に寄与すると共に青年部活動の模範となる事業を顕彰。7回目の今回は全国から83件の応募があり、重要性・アピール性・将来性・汎用性・魅力性などを基準に審査した。
 須坂商工会議所青年部の「ジュニア・エコノミー・カレッジ」は将来の須坂を担う人材育成事業として、小学生に須坂の商人の歴史や経済の仕組みを学んでもらい、実際の商売体験を通して、その達成感、お金の大切さ、商売の楽しさや難しさを知ってもらおうというもの。1年目は3チーム(1チーム4〜5人)の参加だったが、2年目は7チームに倍増した。
 セミナーは5回シリーズ。昨年7月に開講し、会社設立、須坂商人の歴史学習、事業計画書の作成、商品開発、販売準備、帳簿の書き方学習などを経て、11月3日の須坂えびす講で販売実習、同月23日に決算の授業や表彰式を行った。
 この事業は福島県会津若松商工会議所青年部が8年前に始め、須坂が2番目。愛知県岡崎商工会議所青年部も準備を進め、地域での起業教育の重要性から全国的な動きになりつつあるという。須坂の事業は信州須坂産業活性化推進会議の「人づくり推進事業」にも位置づけられ、多くの団体・事業所・個人が協力、須坂独自のアイデアも取り入れており、経済産業省関東経済産業局の関係者が視察に訪れるなど、注目を集めている。
 今回のYEG大賞は会津若松商工会議所青年部との連携事業として受賞。須坂商工会議所青年部の昨年度会長の小山秀司さん、今年度会長の岡田吉二さんは「YEG大賞は大変光栄なこと。会津若松の皆さんを始め、協力していただいた多くの方々に感謝したい。子どもたちは話し合い、助け合い、同じ目標に向かって行動し、回を追うごとに成長を感じた。継続が大切で、この受賞を励みとして、青年部として総力をあげて取り組んでいきたい」と話している。

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