産科開業医招くことが早道

2007-12-09 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 地域で安心して子供を産み育てることができることを望む会は先ごろ、市保健センターで第1回いのちについての学習会を開いた。約30人が出席した。「この地域の医療の現状とこれからについて考える」と題し、斉藤博県立須坂病院長や北原政彦県衛生部県立病院課長、三木市長、倉石知恵美NPO法人へそのお代表、広瀬ミエ子穂助産院院長らが発言した=写真。
 日本の妊産婦死亡は世界でもトップレベルの低さを誇るが、出産250人に1人の割合で救命のための高度医療が必要という。トップレベルの安全な日本のお産でも救えない命があり、医療訴訟の増加や女性医師の比率が高まり、産婦人科医師は20年前から漸減傾向にある。臨床研修制度の変更に伴い、マンパワー不足が一気に顕在化したという。
 「若い医師を育てるには6〜7年かかる」(北原課長)。「須坂病院では複数の産科医を呼ばないとならないが、須坂市内で開業する産科医を呼ぶことが早道」(内藤威須坂病院副院長)。「女性の体が昔と比べてできていない。妊産婦は自己管理が大事」(助産師)との指摘があった。
 第2回は16日午後1時半から旧上高井郡役所2階ホールで。報告者は広瀬健産科医師(上田市産院副院長)。参加無料。託児あり。

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