商品完売〜小学生7チームが商売体験セミナー

2007-11-11 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂商工会議所青年部(岡田吉二会長)は3日、小学生の商売体験セミナー「ジュニア・エコノミー・カレッジすざか」を芝宮境内で開き、仮想の株式会社を設立した7チーム(4〜6年生の計38人)が自分たちで考案したオリジナル商品を販売した=写真。
 同カレッジは将来の須坂を担う人材育成を図ろうと昨年度から始めた事業で、小学生にお金の大切さや商売の楽しさ・難しさを体験してもらおうというもの。昨年の参加は2校3チームだったが、今年は4校7チーム(須坂小2・日野小1・豊洲小1・日滝小3)に倍増した。
 セミナーは5回シリーズ。7月に開講し、会社設立、須坂商人の歴史学習、事業計画書作成、商品開発、販売準備、帳簿の書き方学習などを経て、4回目の今回が本番の販売。青年部が須坂えびす講の一環として開催している「秋店フェスタ」のブースには、青年部からの借入金1万円と協力してくれる家族などの株主から1株1,000円で集めた資本金1万円の計2万円を元手に、地元業者の協力を得ながら作ったアイデア商品がずらりと並んだ。
 商品は市動物園の人気者ハッチやクララをデザインしたクッキー・ロールケーキ・やしょうま、地元産のリンゴを使ったワッフルやカップケーキ、やきそば入りのおやき、木製貯金箱など多種多彩。最初は呼び込みや応対などぎこちなかった子どもたちだが、慣れるに従って声が大きくなり、商品の説明も交えるように。また、陳列方法を変えたり、境内各所に出張販売に出向くなど創意工夫も見られ、昼過ぎには各チームが完売した。
 子どもたちは「準備に苦労したけど、売るのは楽しかった。たくさん売れて良かった。お金を稼ぐって大変」と感想。助言者として見守ってきた青年部や須坂商業高まちかどSHOPくますぎのメンバー、協賛した団体や企業の人たちも「最初とは見違えるよう。皆の目が輝き、いきいきとしていました。わずかの間にすごい成長です」と驚いていた。
 この事業は福島県会津若松商工会議所青年部が8年前に始め、須坂が2番目。来年度から愛知県岡崎商工会議所青年部が取り組むとのことで、地域での起業教育の重要性から全国的な動きになりつつあるという。須坂の事業は信州須坂産業活性化推進会議の「人づくり推進事業」にも位置づけられている。
 なお、セミナー最終回は今月23日午後1時から須坂ショッピングセンター3階の光臨閣で開催、決算の授業や表彰式を行い、利益の一部を税金として須坂市に納付(寄付)するという。

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