須坂病院〜出産取り扱い、来年度休止へ

2007-09-01 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県立須坂病院(斉藤博院長)は、産婦人科医師(2人常勤)の1人が交通事故によるけがのため出産の扱いに支障を来していることから、27日、「来年4月から分娩(ぶんべん)の受け入れを休止する」と発表した。3月までは月30件前後の予約が入っていて続けるが「その後は長野、北信地域の出産施設へ依頼する。将来、産婦人科医師が見つかれば早期に再開したい」(院長)と述べた。

 同科医師(48)が交通事故で右肩を骨折したのは6月上旬。これまでに県立こども病院や千葉大から臨時に医師派遣を要請し、近隣開業医に土日拘束(対応状態)を依頼した。
 もう1人の医師の内藤威(たけし)副院長(61)は「月35〜36例を取り扱い、産まれる時間帯は1日24時間平均している。8時間ずつ3つに区切っても各10人になり、(体力的に)倒れる一歩手前か二歩手前の状態。妊婦さんへはお産できる施設の情報を提供したい」と述べた。
 記者発表の内容 産婦人科2医師で年間400件以上のお産を取り扱ってきたが、1人が負傷で業務ができない状況になり、もう1人の医師に過大な負担がかかり、年齢などを考慮すると体力は限界にあり、これ以上の無理はできない。安全な産科医療の維持が困難と判断した。さまざまな方面に産婦人科医師の援助要請や募集を行ってきたが、十分な援助や応募がない。県とも相談の上、決定した。
 これに伴い、長野、北信地域の分娩取り扱い病院や医院にすでに来年4月以降の分娩の協力を依頼している。県の調査で、両地域は今の分娩数に加え年間700件程度の受け入れは可能とのこと。ご理解いただきたい。
 将来、産婦人科医師が見つかればできるだけ早い時期に再開したいと考えている。分娩の8カ月前までの妊婦検診は当院で行う。分娩後の母乳外来も従来通り対応したい。

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