黒田さんが滑降世界一「サムライ」活躍〜スキーボードクロス

2007-04-01 07:00 am by 須坂新聞

スポーツ icon 長さ100cm未満のスキー板「スキーボード」の国内第一人者黒田将司さん(34、北相之島町)は先ごろ、ルーマニアで開いた第1回スキーボードクロスワールドカップ(国際スキーボード連盟主催)のチャイニーズダウンヒルの部で優勝した=写真。日本勢9選手は全般に好成績を収めた。
 小学生時代の信濃町でスキーを始め、競技と出合って11年目。メーカーと契約するプロのスキーボーダーでチーム「スノースライド」の顧問。メンバーと今年1月に要請があり、国際舞台に初挑戦した。髪を頭上で束ねる容姿から日本の「サムライ」とレース前から注目されたという。
 100cm以上のスキークロスは2010年のバンクーバー冬季五輪から正式種目に採用される。優勝を狙ったスキーボードクロス(100cm未満)は、雪上の障害物を乗り越えたり、避けて順位を競う。
 勝ち進み、準決勝で板が壊れるアクシデントのため無念の5位。「優勝を狙っていただけに悔しかった」。このままでは帰れない。背水の陣をしき、80人が1回勝負で順位を競うチャイニーズダウンヒルに挑み、ゲレンデ3kmコースを時速80km/hで滑降した。
 「3本練習し、最後の体力しか残っていなかった。1位で終わった時はうれしさよりプレッシャーから解放された安ど感でいっぱいだった」と振り返る。
 来年5月、アラブ首長国連邦のドバイで開く第2回大会の出場権を得た。同競技はスキー靴が使え、ストックは使わない。板と金具が1万円未満で購入でき、持ち運びが便利で競技にも入りやすい。「自分自身が真剣に取り組むことで競技人口が増えればうれしい」と話す。180cm、82kg。志賀高原横手山スキー場で練習する。冬はスキーの指導も。

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