蔵の町並みキャンパス元気スクール/「須坂ブランドを創る」2

2007-02-15 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon 「独創とは人の左脳と右脳の競争の産物。価値観の違う2人が協力し合って子供が誕生するように左右脳が情報交換してできたものが独創。今年、株式市場は小回り3カ月、大回り3年(日本)同4年(米国)の交流点にあり、新しい時代が始まる。人の還暦と同じで誕生のリズムと一致する。人のDNAは120年で終わるように設計され、私は次の60年を全うしたい。
 エジソンの照明は今LEDに変わり、水耕栽培や、ナノ技術を応用して通信・照明・交通に使われ、基幹産業は変わっていき、健康産業も注目される。
 米国には高齢者と若者が交流するリタイアの会があり、仲良しクラブ的でなく、知恵を若者へ引き継ぐ建設的な活動を行っている。長野県がそのモデルになって」と述べた。
 中嶋教授は「地域ブランド知覚指数(PQ)で長野は14位。1位北海道、2位京都、3位沖縄。県内19市で須坂は13位。1位松本、2位安曇野、3位長野。独自性が足りないとの分析もある。
 ブランドの構築には 1.リサーチ(調査) 2.ビルディング(つくるプロセス) 3.マネジメント―が必要だ。
 1.は資源発掘や、市場の見方のマーケティングリサーチをする。 2.はブランドアイデンティティをしっかり持つ送り手と、ブランドイメージを持つ受け手の戦略的マッチングが重要。約束し、送り手・受け手の文化を育てる共感が大事。ブランドは広告しても生まれないが、口コミで生まれる。 3.は品質管理やイミテーション対策、危機管理が大事。
 戦略的には 1.カテゴリーの創造と占有 2.デザインにおける卓越性 3.ブランド文化の育成 4.整合性あるブランド体系の構築―をする。
 地域ブランドを考えるポイントは 1.景観戦略 2.招き入れる戦略 3.忘れられた第4の要素の活用(企業誘致) 4.合意形成とリーダーシップ(ボトムアップの盛り上がり、地域経営の視点)―が大事だ。
 須坂ブランドを考える上で 1.認知度の向上(らしさと共に) 2.独自性(オンリーワン戦略) 3.グローバルな視点(ジャパンブランド育成事業) 4.コンパクトシティの強みを生かす(機動性、選択と集中)―がポイント。蔵のまちはブランドにはならないが、オンリーワンを目指して○○の蔵のまち―を考えて」と述べた。

2007-02-15 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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