ボイス81/「須坂病院の医師・看護師確保を」須高の首長、県に要望

2007-02-10 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 県は6日、長野広域連合の11市町村を対象とするボイス81長野地域会議を県庁で開いた。須高3市町村長も出席し、廃棄物行政や県立須坂病院の充実など地域の課題を村井知事に要望した。
 長野地域共通の課題は▽長野以北の並行在来線▽廃棄物行政▽医療充実―の3点。このうち医療について、三木須坂市長は「須坂病院の医師や看護師の確保に努めてほしい。須坂看護専門学校は2年制廃止ということだが県全体では看護師不足の状況なので、3年制を増員してほしい。看護師が集まるよう須坂病院の魅力も高めて」と要望した。
 村井知事は「地方の医師不足は深刻。新年度予算の中でドクターバンクをつくり、県内で勤めてもいい医者を探す。育児中の女性医師が戻ってこられるようヘルパーの世話をすることも研究する。看護専門学校の増員は、県内のほかの学校の定員が増える予定。検討させて」と答えた。
 各市町村の要望や提案として、三木市長は▽風力発電建設(峰の原)を県環境影響評価条例の対象事業にしてほしい▽総合的な治水対策の推進▽須坂市民団体と知事との懇談―で県の協力を求めた。
 小布施町の市村町長は▽研究所誘致など小布施町らしい企業誘致や産業振興に対する県支援の充実▽小規模平地農業地域への支援充実、土地改良事業への支援―を訴えた。
 高山村の久保田村長は▽落石や崩落の多い県道豊野南志賀公園線で洞門やトンネル設置などの抜本的な防災対策▽土砂災害防止法に係る特別警戒区域のハード対策―を求めた。
 長野市の鷲沢市長は合併について「各市町村の問題なのでよそから口を出すことはできない。県が枠組みを示して」と求めた。長野広域11市町村を合わせると人口57万人で政令指定都市の要件(地方自治法で50万人以上)を満たす。道州制をにらんだ大長野市構想に発展するが、現在は各自治体が自律したまちづくりに取り組んでいて、ほとんど議論されていない。
 村井知事は「自治体には一定の規模は必要だが、県が合併構想を作ることは難しい」と慎重な考え。かわりに、広域連合に県の事務機能を持たせる提案を「市町村合併と同じスケールメリットがある」と前向きに捉えた。

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