「信州黄金シャモ」飼育/新地域ブランドに

2006-12-05 07:00 am by 須坂新聞

農業 icon 須坂市豊丘出身、長野市在住の青木正彦さん(礎建装社長)と陽馬さん父子が2人代表を務める農業生産法人「株式会社草笛農園」(長野市若槻)が、豊丘地区で「信州黄金シャモ」を飼育している。県の新しい地域ブランド食材として開発された地鶏の生産から加工、販売まで行う六次産業を目指し、近隣飲食店や宿泊施設に提供。来春、長野市内に食堂の出店も計画する。須坂市内ではキャステロ・ドラゴーネ(幸高)で味わえる。
 今春、10羽の試験飼育から始め、鶏舎5棟に現在約400羽を飼育する。オールイン・オールアウトと呼ばれる飼育方法で、鳥インフルエンザ・食中毒菌対策など品質・安全管理に努め、「何をどう育てたかの生産履歴を明らかにして、責任をもって提供したい」(陽馬代表)と話す。
 信州黄金シャモは昨年10月、小布施で開かれた食育全国フォーラムで、料理研究家服部幸應氏が「信州の大自然の中で育ち、羽色と料理の焼き色が黄金に輝く」との言にちなんで命名され、県は昨年10月、特許庁に商標登録を申請した。
 シャモ(軍鶏)と名古屋種を交配させた新品種で、歯ごたえ・おいしさ・風味があり、脂肪分控えめのヘルシー食材。県では信州サーモンと並んで特産品のメーンディッシュに育てたい考えだ。
 県畜産試験場(塩尻市)では飼育の統一基準を設け、特定JAS規格を上回る生産方法を採る。ふ化日から120日以上、平飼いで飼育し、密度は1平方メートル当たり5羽以下とする。一般のブロイラーより広い鶏舎で2〜3倍時間をかけ、安心・安全を追求しておいしい信州ブランドの創出を基本理念に据える。
 県のホームページでは同社のほか10生産者が紹介され、おぶせ輪(りん)の舎(都住地区、利根川成子責任者)も掲載されている。
 青木正彦代表は「1社で独占せず、希望者にはノウハウを開放して、豊丘の里の地域おこしも図りたい」と話す。同社(礎建装内)TEL026-236-9506。

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