須高更生保護女性会が50周年、来年度は子育て支援モデル地区

2006-11-02 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須高更生保護女性会(小柳以与子会長・55人)は、昭和30年4月の活動開始から、ことしで50周年を迎えた。青少年健全育成、犯罪予防活動、保護司会への協力、更生保護施設や矯正施設の慰問など、これまでは見えないところで更生をバックアップする裏方的存在だったが、これからは、早い段階で子どもたちの非行の芽を摘む必要がある―と、幼児期の子どもや親たちとの交流を進める計画にも力を入れていく考えだ。
 来年度、県更生保護女性連盟が須高を子育て支援のモデル地区に指定することを決定。ひと足早く、高山村の同会会員らは、子育て世代交流を始めている。七夕やもちつき、おやきづくり、そば打ちなど、さまざまな行事を組んで親子とふれあい、時には育児の先輩として若い母親らの相談にも乗る。現代の子どもたちに見られるさまざまな問題行動の背景には、核家族化や少子化による親子間のふれあいの少なさが要因の一つとされている。こうした現実に少しでも早く母親らに気づいてほしいと会員たちは願っている。
 また須坂市でも保育園を訪問して昔の行事体験や読み聞かせなどを始めた。小布施町でも会員や民生委員がエンゼルランドセンターを月一回程度訪問し、親子と交流している。
 同会のこれからの課題は、子育て支援のほか、活動の現状を広く知ってもらい、子どもたちを一緒に見守る目を増やしていくこと。小柳会長は「趣旨に賛同してくださる女性ならどなたでも参加できる会です。一人でも多くの方に協力していただければうれしい」と話す。
 同会は先ごろ、須坂市の姉妹都市・三浦市を訪問、現地の更生保護女性会と交流し、久里浜少年院を視察した。また9月に行われた関東地方更生保護女性連盟結成45周年大会で、同会の小柳会長と、片桐住子副会長(高山村桝形)が多年功労表彰を受けている。

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