青木信雄さん(須坂市屋部町)/遭難寸前の4人を救助

2006-09-15 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂警察署(中澤利行署長)はこのほど、須坂市郊外の浦倉山登山道で動きがとれなくなった埼玉県の女性4人を救助した須高広域シルバー人材センター・ガイドクラブ会長の青木信雄さん(72・須坂市屋部町)に署長感謝状を贈った。
 60代の2人と孫の小中学生2人の女性4人は群馬県嬬恋村のホテルに宿泊、空き時間を利用して、四阿山や浦倉山への登山道につながるゴンドラで散策に出掛けたが、浦倉山から米子大瀑布に下る登山道に入り込み、背丈ほどあるササで戻る道を見失ってしまった。4人はなんとか通じた携帯電話でホテルに連絡、ホテル側から一報を受けた北信タクシー(須坂市本上町)社長の駒津健一さんの仲介を経て、一帯の地理に詳しい青木さんが救助に向かった。
 青木さんは午後3時ごろ、米子の市営駐車場を出発、約2時間後、登山道を4分の3ほど登ったウラノ沢上流付近で、雨でずぶ濡れになり、動けなくなっている4人を発見した。青木さんは4人におやきなどの食料を与え、雨でぬかるみ状態の道に足をとられながら一緒に下山、8時ごろ、市営駐車場で同ホテル関係者に引き渡した。
 発見できなければ死に至る危険性もあっただけに、青木さんは「無事見つかってほっとした。何度も通った道だが、状況が状況だけに、これほど長く感じたことはなかった。地元としては案内表示を分かりやすくするなどの対策が必要で、登山者は現地の状況を確認する、迷ったらすぐ引き返す、十分な準備、特に雨具はレインウエアを用意することなどをお願いします」と話していた。
 この登山道は7月に須高地区山岳遭難防止対策協会が道案内の目印テープを付けたばかり。青木さんから4人に入る携帯電話も一言で切れてしまう状況だったが、4人にはこのテープが頼りになり、遭対協関係者も胸をなで下ろしている。

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