「できちゃっていた婚」のクララを気遣うハッチ/須坂市動物園

2006-08-06 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 須坂市動物園はこのほど、7月1日にアカカンガルー「ハッチ」と結婚した「クララ」が出産していたと発表した。神戸市立王子動物園から嫁入りする時すでに出産していたようで、産後約100日前後と推定される。父親はハッチではないが、同園では「人気者ゆえに人間的な倫理観を当てはめてしまいがちだが、動物界では一般的なこと。カンガルーの生態を知るチャンスに恵まれ、出産もまた嬉しい出来事。大切に赤ちゃんを育てていきたい」と話している。
 王子動物園でクララは14頭の群れの中で生活していた。アカカンガルーの妊娠期間は約30日。体長2cm、体重1gほどで生まれた後、自力で母親の袋にはい上がり母乳に吸いつく。生後6〜7カ月ごろになると、袋から顔を出すという。
 クララの赤ちゃんはこぶし大以上にまで成長しており、袋の中で元気に動く様子が確認できる。またクララが袋の中に顔を突っ込むなどの微笑ましい姿も。一方のハッチも赤ちゃんの存在に気付き、クララのお腹に優しく触れたりしている。順調にいけば10月から11月ぐらいには可愛らしい顔を見せてくれそう。同園で赤ちゃんカンガルーが見られるのは二十数年ぶりのことだ。
 カンガルーのメスは出産直後に発情し、受精卵を子宮内にとどめておくことができる。袋の中の子どもが成長すると新たな出産準備に入ることから、来年早々にはハッチ二世の誕生が期待できるかもしれない。

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