須坂市/5町に自主避難要請、農作物に被害

2006-07-23 12:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 梅雨前線の活発化に伴い県内は断続的に豪雨に見舞われ、各地で被害が発生した。須坂市も千曲川堤防内の河川敷が水没し、農作物に大きな被害が出ている。
 市対策本部は19日、「平成16年10月の台風23号を上回る降水量が記録され、須坂市における千曲川の水量のピークは午後3時以降になる。千曲川堤防越水の恐れもある」として、同日午後2時20分に防災行政無線と広報車3台で福島、中島、村山、相之島、北相之島の5町住民に自主避難を強く要請した。北部体育館と墨坂中学校に避難所を開設、住民72人が避難した。
 さらに、鉄道橋併用の村山旧橋も正午ごろから午後6時まで通行止めとなり、長野電鉄線は須坂〜朝陽間の電車を運休、村山新橋は交互通行となり交通渋滞も発生した。
 市は18日午後8時40分ごろから排水機場5カ所のポンプをフル稼働、19日午前には千曲川河川事務所、建設業協会の排水ポンプを北相之島機場に増設した。
 市の観測によると北相之島の百々川樋門=写真上で、19日午後3時半ごろ、堤防最上部から1.58メートルの所まで水位の上昇を確認、その後少しずつ水位が下がった。
 この豪雨により、市内では床上浸水1棟、床下浸水6棟、相之島保育園の床下浸水、福島スポーツ広場内堤防決壊、小河川の越水、小崩落などが被害として報告されている。なお農林関係の被害は調査中。
 千曲川堤防で30カ所の以上漏水が見つかり、消防団員約200人などが土のう積みなどの水防活動に終日追われた。また、午後4時ごろに北相之島機場北西の小布施地籍の堤防で発見された漏水個所は消防団の土のう積み=写真下では対応に限界があり、千曲川工事事務所が大型の1トン土のう50個を積んで対応した。

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