交通死亡事故続発/須坂市が「非常事態宣言」

2006-06-11 12:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市で5月27日から6月4日までの9日間に交通事故で3人が死亡する異常事態となっており、須坂市は8日、6月市議会初日の冒頭、三木市長が「交通死亡事故多発非常事態宣言」を行い、交通指導所の開設、高齢者交通安全教室の開催などの緊急対策に乗り出した。また、須坂警察署は「須坂市は現在危機的状況にある」として、取り締まりや街頭指導の強化などを図ると共に、運転者・歩行者に一層の注意を呼び掛けている。
 1件目は5月27日午後零時半ごろ、南原町公会堂前の国道406号で発生、市内の49歳の女性が運転する軽四貨物車が下り坂で道路左側の標識柱に激突した。
 2件目は28日午後7時25分ごろ、仁礼町の国道406号樽の沢バイパスで発生、新潟県の男性が4tトラックの荷台に2tの車を乗せ菅平方面から須坂市方面に向けて進行中、右カーブを曲がり切れずに横転、ガードレールに激突して助手席の新潟県の男性が死亡した。
 3件目は6月4日午後7時35分ごろ、大谷町の主要地方道須坂中野線のバス停留所付近で発生、近くの83歳の男性が道路の右側から左側へ徒歩で横断中に、高山村方面に向かっていた普通乗用車の車体左前部分と衝突した。
 事故の原因はいずれも捜査中だが、3件とも週末、2件は薄暮時に発生した。須坂署交通課では「交通事故は決して他人ごととは思わずに、事故を起こさない、遭わないために、運転者はシートベルトの着用など交通ルールの遵守はもちろんのこと、スピードを控えると共に、今は日中の時間が長く、夜遅くまで外で活動する人たちが多いので一層の安全確認をお願いします。歩行者の方もより一層の安全確認や安全タスキの着用などで自らを守ってください。家族でも交通安全について考える場を作っていただき、市民の皆さんの力を合わせて事故撲滅を図っていきましょう」と呼び掛けている。
 須坂市では5月10日で交通死亡事故ゼロが200日となり、県交通安全運動推進本部から表彰を受けたばかり。その直後に死亡事故が続発する皮肉な結果となっている。

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