運動遊びでキレない子どもに

2006-05-16 12:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂市は今年度から3年計画で、我慢できる子、キレない子どもの育成を目指し、就学前の園児を対象にした運動保育援助事業の「柳沢運動プログラム」を導入した。今年度は日野保育園を拠点に年6回、提唱者の柳沢秋孝教授(松本短大幼児保育学科)を講師に招いて、保育士や幼稚園教諭らが理論と実践を学ぶ。その1回目を先月25日、同園で開いた。
 柳沢運動プログラムとは、柳沢教授が研究・提唱する独自のプログラム。運動の三要素である支持(腕で自分の体を支える)・跳躍(両足でジャンプする)・懸垂(ぶら下がる)を取り入れたクマさん歩き、カンガルー跳びなどのユニークな模倣遊びが中心で、こうした運動遊びが運動能力を伸ばしながら、大脳(特に前頭葉)を刺激して精神的な発達を促すという。
 柳沢教授は「昔の子どもたちは放っておいても元気に外で遊んだが、今は大人が意図的に体を動かす環境を作ってあげなくてはならない。動き回れる子はコミュニケーションが図れる子。幼児期に運動遊びをした子は小学校で授業に集中できるという結果も出た。動くのが大好きで、心も体も健やかな子を育てていきたい」と話していた。
 柳沢教授がまとめた研究結果は、幼児教育の分野で高く評価され、全国で同プログラムの導入が進む。県内ではこれまでに伊那市、飯田市など八つの自治体が導入しており、今年度新たに塩尻市と須坂市が加わった。

2006-05-16 12:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。