臥竜公園 超すごかった

2006-04-28 02:14 pm by 須坂新聞

お知らせ icon 週末の臥竜公園は超すごかった―。日本のさくら名所百選に輝く須坂市の名勝・臥竜公園の桜は21日から満開状態となり、週末の22・23日は好天にも恵まれて、史上空前の花見客で大にぎわいとなった。
 ここ数年は見ごろが2週の週末にまたがっていたが、今年は16日(日曜日)の開花で、多くの人たちがその週末は見送り、花見に行くなら次の土日との思いから、一気に繰り出した。特に23日は恒例の写生大会があり、満開・週末・好天の三要素も重なって、毎年業務に携わっている関係者が「こんなにすごい臥竜公園は初めて」と驚くほどの入り込み。訪れた人をして「桜を見に来ているというよりは人を見に来ているよう」な人の波が続いた。
 江戸時代後期に須坂藩主が編纂して作られた桜の図譜「じゃく譜」を5月7日まで公開している公園入り口の市立博物館にも多くの人たちが入館、新規に作製したハンドブック「臥竜公園のさくら」も好評で、同ブックを片手に桜見物をする人たちの姿も目についた。
 一方、動物園の入園者は22日が5126人、23日が5767人。23日の入園者は昨年4月24日の5540人を上回り、一日の入園者としては、はっきりしている記録の中で、昭和37年の開園以来史上最多。急きょ臨時の窓口を設けるなど対応した。竜ケ池のボートも22日は208回、23日は225回の利用があり、終日フル回転した。
 なお、動物園の4月の入園者は24日現在で27056人。月間の最多記録(29430人)を作った昨年4月の同日比較で1742人上回っており、月間の入園者記録更新も間違いない勢い。人気者のアカカンガルー「ハッチ」グッズも飛ぶように売れ、物によっては生産が追いつかない状態。新規に作製した動物園のパンフレットも次々と配られた。今までは臥竜公園の一施設としての紹介だったが、今回は「ハッチにあえる動物園」をキャッチフレーズに動物園だけで構成、飼育員が動物の見どころなどを紹介している。
 また、須坂市観光協会は23日までの予定だった「さくらまつり」をあす30日まで延長し、夜間のライトアップ(6時〜10時)や特産品販売なども継続実施。動物園も土・日曜日の開園時間を午後6時半まで延長、動物のスポットガイドも実施している。
 臥竜公園では桜の保護や樹勢回復活動が続けられており、その成果もあって「桜が長持ちしている」との声が多数。ソメイヨシノのピークは過ぎたが、これからはヤエザクラなどが見ごろを迎え、13種類の桜がある臥竜公園はこれからも十分に楽しめる。
 22日午後の公園内と外周道路一帯は人・人・人、車・車・車であふれた。

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