須高の3市町村/大雪対策に追われる

2006-01-23 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 北日本を中心とする大雪と低温の影響を受け、須高各地でも雪かきや児童の安全確保など大雪対策に追われている。
 須坂市は17日、関係部課長による大雪対策連絡会議を開き、除雪作業中の事故などこれまでに発生した被害の状況や対策を報告した。
 人的被害は2件。1件は12月30日、57歳の女性が立町で除雪作業中、誤って側溝のふたとふたの間に足を入れて抜けなくなり軽傷を負った。もう1件は1月11日、52歳の女性が墨坂5丁目で車の雪を下ろしている時に誤って転倒し中傷を負った。
 住宅の被害報告はなかったが、公共施設で市庁舎と仁礼保育園の雨漏り、日野小と常盤中の水道凍結、消防本部庁舎の縦樋破損があった。そのほか臥竜公園では松の枝が売店に落ちて一部破損した。市道大谷鎌田山線外(大谷町)は12月28日から全面通行止めとなっている。
 15日には市民ボランティアら約200人が参加して須坂病院周辺など市街地の一斉除雪を行った=写真右。
 小布施町でも記録的な大雪対策に追われている。町は17年度の除雪対策予算に除雪車が5回稼働できる約750万円(1回分150万円)を確保したが、年末から除雪車が8回稼働し、早くも予算オーバーとなり、予備費を利用して対応している。
 通常年3回ほどの除雪車出動ですんだが、昨年も大雪に見舞われ、町では除雪車を7回出動させた。今年度は昨年の反省から5回分確保したが、予算オーバーとなった。
 また町はこのほど、県のコモンズ支援金を受けて、小型除雪機11台を購入し、九コミュニティーに貸与した=写真左。
 除雪機は各コミュニティーで、地域の狭い道路や歩道などの除雪に活用してもらう。町は昨年、協働のまちづくりを目的とした「万普請事業」として県にコモンズ支援を申請し認可された。除雪機購入は同支援の一環として申請しており、経費は約300万円のうち県の補助が3分の2。
 高山村は本年度当初予算で1,500万円の除雪費を計上していたが、1月10日すぎに使い切ったため、除雪委託料1,360万円を追加する補正予算を18日の議会全員協議会に説明した。
 今シーズンは12月から毎日のように降雪があり、降雪10センチで出動する除雪車の出動回数が多くなり、除雪費がかさんでいるという。村職員も「今シーズンは平年に比べて1カ月近く早いペースで降雪が続いている。いつもは2月が最も降雪量が多い時期なので今後も安心できない」と心配顔だ。

2006-01-23 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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