「定数20が多数意見」/市議会定数等改革検討委員会

2005-11-19 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市議会定数等改革検討委員会(橋本達男委員長)は18日、善財文夫議長に、「最終的に20人(4人減)とする意見が多数である」と定数に関する検討結果を報告した。報告を受け市議会は、22日に開く会派代表者会議等で取り扱いを協議する。12月定例会に改正条例が提案されるものとみられている。
 検討結果は◇全7会派中「現状維持とすべき」は1会派(共産党)であり、主な意見は▽財政難であることは理解できるが、議員には市民の意見を反映する使命がある。定数減が、量だけではなく議会の質まで低下することにならないか▽議員定数にかかわるコストは、民主主義を保障する必要コストとして必要不可欠なもの。議員を減らすことは、このような機能を弱めることになる。
 ◇「削減すべき」は6会派であり、削減数については、2〜6まであった。主な意見は▽財源状況、社会情勢から定数の削減はやむをえない。「削減するべき」とする市民の意見が多い。議会として市民の声は無視することができない▽単に財源が厳しいから削除することではなく、議会をよりプロフェッショナル集団にしていく方向で削減に取り組むべきである▽定数削減はやむを得ないが、議員活動に専念できるような報酬にすべきである―と報告した。
 報告書序文で、2000年の分権一括法施行により、自治体の自己決定領域は飛躍的に拡大、これに伴い地方議会の使命もますます重くなっている。議会改革は単に行革の一環として、議員の削減など「量的」な面の改革を目的とするものではない。どうしたら民意を反映できる議会になれるかを起点に、政治改革を進めることを目指している―と記している。
 今年2月に検討委員会を設置、各会派から30を超える検討項目が出されたが、具体的検討に入る前に「これからの地方議会・議員はどうあるべきか」という基礎的な学習・議論が必要であるとして、講師を招いての議員研修会や資料をもち寄って討議を行い、市民の率直な意見を聞くために懇談会を4会場で開いている。当初、「定数、議員報酬については12月までに」としていたが、懇談会終了後「定数」に焦点を絞って検討した―と報告。今後、報酬等の検討に入る予定だ。

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