2005-10-17 12:00 am by 須坂新聞
須坂市の有志でつくる「須坂銘酒蔵ぶ」(楠茂幸代表、須坂市新町)はこのほど、塩野町の田んぼで春に植え付けた酒米「ひとごこち」の稲刈りを行った。ひとごこちは平成10年に八重森町の県農事試験場で開発されたもので、須坂市で生まれた品種を使い、醸造を本上町の遠藤酒造場に委託して、100%須坂産の日本酒を造る。
同会はすべてを地元にこだわって日本酒を造ろうと須坂産業活性化推進会議のメンバーが中心となって4月に発足。6月に塩野町などの田んぼ約4000平方メートルにひとごこちを植えた。この日は会員ら約20人が参加して機械と手作業で稲を刈り、はぜに掛けた。今月末に脱穀して来年2月に仕込み、春に純米吟醸酒が出来上がる予定だ。
ひとごこちは酒米の代表品種の美山錦を改良したもので、別名「新美山錦」と呼ばれている。風雨に強く収穫量が多いなどの特徴があり、吟醸酒に適しているという。遠藤酒造場では7年前からひとごこちの純米吟醸酒「やまと」を造っており、フルーティーな香りと柔らかな味で、県原産地呼称管理制度の認定を受けたこともあって近年人気が高まっている。
楠代表は「試飲会などを開いて、広く多くの人に知ってもらい、将来はお土産販売などとして活性化につなげたい」と話している。
2005-10-17 12:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
Tweet© 須坂市公認ポータルサイト・いけいけすざか. ALL Rights Reserved. Privacy Policy