経済通省が県内第1号で認定

2005-08-08 12:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 関東経済産業局は28日、須坂市春木町の(株)ナディック(上野栄蔵社長、精密金型設計・製造)をコア(核)とする市内企業の連携体を、経済産業省、中小企業庁が今年度の重点施策として位置付けている異分野連携新事業分野開拓計画(新連携)に長野県内で第一号で認定した。29日、シルキーホールで関係者が記者会見した。
 須坂市では先ごろ、信州大学、富士通メディアデバイス、市内企業の研究開発共同体の「ユビキタス社会に対応した無線デバイス用高機能電圧結晶基板の開発」が、経済産業省の委託研究開発「地域新生コンソーシアム(共同体)研究開発事業」に採択されている。これに続き、産学官交流で取り組む市の産業振興に大きな弾みとなった。
 中小企業新事業活動促進法で成長が見込まれる異業種の共同事業者に、国が研究補助、有利な融資、税制措置を受けられるように認定したもの。ナディックの「中空パイプ内面バリ無しプレス加工」を核技術に、加工企業グループが自動車、油圧機器、空圧、産業機器、航空、宇宙など幅広い分野での市場化を目指す。
 ナディックは、金属製の中空部品(パイプ)の内側から外側に横穴をプレス加工する技術(特許申請中)を開発している。内側にバリが残らないためバリ取りや内面検査作業が省け、3〜5割のコストダウン、品質のアップにつながっている。
 地元企業6社の地域加工企業グループが連携体を構成、遠藤守信信州大学教授、須坂市、県工業技術総合センター等の支援で推進する。すでに、自動車用部品を月40万個製造していて、各分野の需要、2百億円規模の市場が見込まれている。
 加工グループは、ナディックのほか山一精工、内堀製作所、尾崎製作所、オリオン機械、稲田製作所(長野市)で構成した。

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