須坂市議会市民との懇談会を開催 29日まで4会場で

2005-07-22 02:15 pm by 須坂新聞

政治・経済 icon 議会定数等改革検討委員会(橋本達男委員長)を設置して議員定数等を検討している須坂市議会(善財文夫議長)は19日から▽22日午後7時半から須坂市公民館▽27日午後7時半から仁礼コミュニティセンター▽29日午後7時半からメセナ小ホールの日程で、中学校通学区単位で市民との懇談会を開いている。なお、どの会場でも参加できる。
 19日、須坂市役所西館で開かれた懇談会=写真は市民21人が参加、市民の多様な要望・行政需要が拡大する中、議員活動も多様化して繁忙。民意を正しく反映するにはある程度の定数確保が必要だ―とする意見があった一方、財政が厳しい時期だけに議会も思い切った経費の削減を行うべき―とする意見も多かった。
 懇談会冒頭、検討委員会の永井康彦副委員長は「2月に検討委員会を設置、開かれた議会、より信頼される議会を目指して検討している。定数(現行24)等の改革は議員自身の問題であるが、これまでの定数見直しの過程と違い、市民からより多くの意見を聞く機会として懇談会を開き、意見を聞きながら議論を深めたい」と説明した。
 また、善財議長は「市議会はこれまでに、委員会の原則公開、本会議で一問一答方式を導入するなどで全国でも議会改革の取り組みは進んでいる―との評価もある。定数等は年内に一定の方向を導き出したい」とあいさつした。
 市議会は主な検討項目として▽定数、報酬、政務調査費(調査研究費)の額の妥当性や使途、海外視察・姉妹都市・友好都市▽夜間休日議会の開催▽傍聴、有線テレビ・インターネット中継、議会ホームページの充実▽より開かれ親しまれる議会づくり▽請願・陳情の充実した審査システムのあり方を示し、市民に意見を求めた。
 参加者からは▽行政経費削減のためだけに議員の数を減らすのは疑問。市民には多くの要望があり、市民の声を知るために会合などさまざまな場面に積極的に参加、熱心に活動している議員もいる。市民の声を的確に議会に反映していくには現状の定数は必要―との意見があった。
 一方▽少子高齢化社会で人口減、財政難の時代だけに議会も定数を削減して寄与してほしい▽大幅に定数を削減して、すべて一堂で議論するほうが手っとり早い▽高山村との合併も進まなかった。自立の道なのだから、人件費の削減は避けて通れない▽県内は人口5万人台の茅野市が定数23を18に、諏訪市が定数23を15にしているなどと定数削減を求める意見も多かった。

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