廃食用油の回収始まる

2005-07-15 12:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 7月1日から須坂市のごみ指定袋の規格やごみシールの利用方法が変更になった。軽油に代わるバイオ・ディーゼル燃料(BDF)に精製する廃食用油の回収も始まり、循環型エネルギー社会の実現に向けた地域ぐるみの取り組みがより本格化する。
 廃油回収の初日となった4日、坂田・屋部・境沢地区から約12リットル分を回収した。まだ十分に浸透していないせいか、ペットボトル容器にいっぱいになっていないものや、揚げかすなどの沈殿物が溜まっているものもあった。市生活環境課は「回収量の多少よりも、まずは市民一人ひとりが環境問題に対しての意識を高めてもらうことが大切。ただ、精製工程のロスを少なくするためにも、出し方にはご理解を」と呼び掛ける。
 廃食用油は市民ボランティア団体「須坂エコライフネットワーク」が、塩野東工業団地内の作業所で、二酸化炭素や黒鉛の排出などが少ないBDFに精製。一カ月あたりの処理量(目標)を、当面は市民・飲食店合わせて約440リットルと見込んでいる。
 同ネットはことし4月から、市内の飲食店などから回収した廃食用油を精製しており、市は資源物保管施設「ストックヤード」の構内作業車の燃料として使用。今月からは、市が資源物収集の委託をしている環境クリエイション(境沢町)のペットボトル収集車1台でも使用している。
 また排出方法が切り替わる直前の6月、可燃ごみは前年同月比16%増、不燃ごみは同44%増となり、前年度分のごみシールが継続使用できなくなることによる駆け込み現象が見られた。

2005-07-15 12:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。